気侭日記

気侭にのんびりと更新中。

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2007-09-08-Sat-18:28

【 雑記 】 間違いな優しさなんだ。

愛(中略)バトン消化!
今回は、彩さんからシェル指定で頂いたものを回答します。

▼愛してると言ってくれバトン
・このバトンが回ってきたら指定されたキャラの口調でその日の日記を書く。
・日記の最後に回してくれた人へ「愛してる」という内容をそのキャラの口調で言う。
・大好きなあのお子さんに愛してると言われたい!が為のバトンです。カオス
・日記の内容は自分の日記で。口調だけ変える。
 ♂のキャラが「今日は可愛いスカート買った」とかもあるかもしれない。面白い。
・そして愛して欲しい人に回そう

>>転送先
きよすみさん宅の美瑛ちゃん
紬さん宅の清良ちゃん
雫涙さん宅の星流ちゃん
さよこさん宅のよつばちゃん

スルー可です・・・!良ければお願いします(><)
それでは下記よりスタート!

シェルやぁ。エンペルトやっとるさかい、よろしゅう!
このバトンは二回目やな、おおきに~w
これくれた彩チャンもおおきに!人前に出るの好きやから嬉しいわぁw
んで、載せるブツがあるらしいで。
okuri9.jpg
彩チャン、ハッピーバーステーや!過去形やけどな。
それでブースターの灯意君お借りしたん。描くの楽しかったでぇ!
メチャクチャ可愛い息子さんで、顔がにやけて戻らんかったよ。

嬉しいことあったさかい、報告するで!
今日なぁ、部活の後輩からイラスト貰っちゃったんやぁ!!
しかも!ムウマージの擬人化やて!しかも色つきときたぁっ!!
ほんっま嬉しくてなぁ・・・家宝にしてまうでぇw
この前のポケモンにシゲルが出てきたぁ、話もしたんや。
あー楽しかった。ポケモン話せただけでも楽しかったで!
そういえば最近ウチの出番少なくないやろか?
ゲームでもちーっとしか出させてもらえんけぇ、その内ストライキ起こしたろか!
ポケトレゆうのも最近不調らしくてなぁ。
ま、今までのは単に運がよかったっちゅー事モロバレやな自分w
けどな、幸せ卵だけは無駄にゲットしとるんや。
あ。ちゅーことはココで運使い果たしとるんか?勘弁してくれやぁ。

アクセス解析で遊んどったんや。
見てるだけやけど!結構楽しかったでぇw
誰や数見で調べてきた奴!マジなんで調べたか知りたくなったわ!
色んな話してるせいやろか。色んなワードでココに来るんやぁ。
そんでもってな、ガッシュのサーチから来る人も多くて驚いたんや。
最近のガッシュは色んな意味でついていけへんねんてw
関係ないけど、ロミジュリの単庫本発売してるんやろ?
魔法律と一緒に買いたいんやけど、近所にゃ売っておらへんねや!

明日はぁ、Hばりヶ丘の文化祭行ってくるでぇ!
死神パンダぁ覚悟しときや!・・・届かんやろうけどな、これ。
お化け屋敷・・・んー、どんぐらい怖いんか?
一昨年くらいに行った高校のお化け屋敷は恐ろしかったでぇ、ホンマ!
ストレス発散に叫ぶには絶好のスポットやった!今でも寒気するわ。
ん・・・んん!?
ちょお待ち!まだウチ、明日についてのメールしとらん!?
や、ヤバイで!!昼間怒られたばっかやのに!!

じゃあこんくらいでウチは帰るな!
あ、けど最後に言わせてもらいたいことがあるでぇ~
raf-44.jpg
二回目になってしもうて悪いけど、彩チャン、回してくれておおきにな!
チィちゃんの愛バトンも楽しみに待ってるでw


終わり、終わり、おわr(ry
エセ関西弁な娘は打ってるの楽しいんだけど、絵を描くのに意識がぶっ飛びました
こ、こんなに細かく消さなきゃいけないんだっけとか考えて。
描く度に顔が変わってるような気もします。気のせいにしたいですorz
意外と色は気に入ったので調子に乗ってバナー絵に。
こういう絵をバナーにしないと、いつまで経っても変わらないバナーですので;

本気でメール打とう・・・某さん宛のメールもどさくさに紛れて打とう・・・
そろそろどう森についてとか、.hackについてとかで話がたまってきた
パール一軍、ウィッチの昔話。
かなり暗いです、とことんまで不幸なお話です。
本人グロいと思って書いてませんケド←
暗いが嫌いな方、自宅の擬人化のイメージぶち壊されたくない方は
見ないことをオススメします(・ω・)
文章能力のなさのせいで、一層に妙な話になってることは間違えなし。



     *     *     *



 とある国のとある町、そこに有名な占い一族が住んでいた。
 町外れの静かな草原に建てられた、大きくて立派な豪邸。彼らの拠点はココである。夜にもなると邸内は人が溢れ、人々は一族の占いを受けに来ていた。
 ―占いムウマ族
 そう呼ばれた一族は、名の通り、占いの得意なムウマしかいない一族の事。特異な体質の持ち主らで、彼らは闇の石でも進化はしない。その体質が故に占いの力に長けているのは言うまでもないだろう。ムウマ達は夜にのみ占いをし、人々を助けてきた。
 全員が薄暗い若草色をした髪、そして紅瞳を持つ中、たった一人だけ全く違う髪、瞳の色をしたムウマがいた。本来若草色であるはずの髪は紫色に染まり、瞳も輝くような黄金色。その少女の名は―ウィッチ。
 ウィッチは他のムウマ達が館で働いてる中、一人ぽつんと真っ暗な草陰に隠れ佇んでいた。ぼんやりと、何を考えているかも分からないような虚ろな目をして、賑わう館をただひたすら、じっと眺めているのだった。
「お姉ちゃん」
 不意に、ソプラノの声が呼んだ。その声に反応して、ウィッチもゆっくりと声のした方へと顔を向けた。
「ミミ」
 ウィッチはソプラノ声の主の名を呼び返した。
「なぁに?何かあった?」
「別に何もないけど・・・・・・お姉ちゃんが家の中にいないんだもの。だから捜してたのよ」
「そう」
 ウィッチの素っ気無い返事に、ソプラノ声の主―ミミは、唇を尖らせた。
「そう、じゃないよ。あたし、色んなトコ捜したんだから」
「どれくらい?」
「ざっと30分」
「・・・・・・」
 時間を聞いて、ウィッチはひとつ溜息をついた。自分より年がひとつだけ下の妹に、30分も仕事をサボらせてしまったらしい。ミミは若草色の髪を揺らし、ウィッチへと顔を近づけた。
「お姉ちゃん。こんな場所にいないで、あたしの部屋にいたらどう?そっちの方が綺麗だし、お母さんもお父さんも来ないよ」
「・・・・・・」
 妹の言葉に、ウィッチは俯いた。正直な気持ちとしては、一生ココから離れたくなかった。誰にも見つからなければ、母にも父にも姉にもメイドにも従兄弟にも叔父にも叔母にも祖父にも祖母にも、目に留められずに、気に留められずに、この世界からいなくなれるのに。
 たったひとりの妹が、こんな私を気にかけて話してくれる。
 なんて嬉しいことなんだろう、とウィッチは思った。けれど、なんて迷惑なんだろう、とも思った。こんな場所に長居はしなくない。こんななんにもない世界になんて興味はない。こんな人を才能だけで判断するような家なんてなくなってもいい。何にも困らない。
 なのに、なのに、なのに、なのに―
「ミミ」
 するとまた、別の声が聞こえた。茂みの傍にいたミミが後ろを振り向くと、そこには自らの母がいた。とても不機嫌そうな表情をして、こちらに歩み寄ってくる。
「ミミ、貴女はどうして自分の持ち場を離れたのですか?お客様がお待ちですよ」
「だ、だって・・・あたし、別に占いなんてやりたくない、もん」
「お黙りなさいっ!!!」
「ひっ・・・」
 ビクリと肩を上げ、ミミは身を強張らせた。そんなミミと母親との間に、ウィッチは割って入った。
「・・・・・・あら、ウィッチではありませんか。こんな場所で、何を?」
「・・・・・・」
 嫌なものでも見たかのように母親は眉を寄せ、腕を組んだ。対するウィッチは無言のまま、母親の瞳をただじっと見つけていた。そして、ゆっくりと口を開いた。
「私のせいだから。私がミミを連れ出したの。仕事してるから」
「お姉ちゃん!?」
 後ろに庇われるような形で座り込んでいたミミが、目を丸くした。無論、ミミがここまで来たのは自分の意思であって、決してウィッチからミミを連れ出したわけではない。
「へぇ・・・」
 母親はさらに眉間のシワを深く刻み、不快の念を露にする。
「貴女には、部屋にいるように言ったはずなんだけど」
「出たの。だって窮屈だし、私だけ占いができないなんて、ヤだもの」
「才能がない出来損ないの娘が、よくそんな口を聞けたものね。あー立派立派。だけどね、ミミは違うのよ?貴女みたいにムウマージに進化できる体質を持った娘と、ミミみたいに占いの能力に長けてる娘とは、比べものにならないの。分かるでしょう?」
「・・・・・・はい」
 ウィッチは頷くこともなく、言葉だけで肯定した。
 自分に占いの才能がないことは、物心付いた頃から知っていた。他のムウマとは明らかに違う髪の色や目の色、ムウマージに進化できるという体質、そして、周りの自分に対しての人使い。昔からミミは可愛がられていた。元々が素直な子で我儘もあまり言わなかった。私はどうだろう。一人でいる機会が多かった。面倒も最低限しかみてくれなかったし、誰も遊んではくれなかった。どんなに泣いても笑っても怒っても喜んでも、誰一人として相手になんかしてくれない。この屋敷は、才能だけを見る一族の館。そのことは、もう理解していた。自分の言葉を信じてくれる人なんて誰もいない。自分を必要としてくれる人なんて誰もいない。いつしか泣く事も笑う事も出来ない、無感情な心になってしまった。
 その中でただ一人、妹のミミだけは味方でいてくれた。
 毎日のように遊んでくれた。言葉一つ一つに一喜一憂してくれた。自分がいなくなったらどんなに時間をかけても捜してくれた。いつもいつもいつもいつも。
 占いの才能がない自分。占いの才能に長けている妹。最初は叱咤の対象だったのかもしれない。自分が欲しかった才能を、妹は持っている。
 だけど、その妹は私に憧れていた。ひとつの才能に縛られたくないのだと、そう言っている。私には理解できない。何故才能があるのに才能のない人に憧れるのか。
 答えは、私と同じだった。
「お母さん」
 今まで口を噤んでいたミミが、ウィッチ越しに母へと話しかけた。
「あたしね、占いなんて嫌い。だって誰も、それ以外であたしを見てくれないんだもの」
「何、を言っている・・・の?ミミ。ウィッチに何か吹き込まれた?」
「ううん違う。これはあたしの意思だよ」
 ミミは立ち上がり、しっかりとした口調で続けた。
「あたし、お姉ちゃんと一緒に家出する」


 朝になり、昼になり、また夜が訪れる前兆の黄昏の時間。二人のムウマは当てもなく歩いていた。歩いていると言っても、足元はおぼつかない。昨日の夜、家出宣言をミミは即刻ウィッチを引っぱって家から走って飛び出し、今の今までひたすら歩き続けていたからだった。流石に20時間近くも休みなしで歩いていれば、普段歩きなれていない二人にとっては辛いものだった。
 だけど、ここで休むわけにはいかない。
 いつあそこの家が、自分達に向けて追っ手を出すか分からない。ミミは占いの才能があるからまだ許されるだろうが、ウィッチの場合、下手をすれば部屋に閉じ込められかねない。
「お姉ちゃん。あたし達、どこに着くのかなぁ」
「・・・・・・分からないよ」
 道は迷路のように枝分かれしていた。元来た道すらも既に覚えてなどいない。街灯のひとつもない細い道は、刻一刻と闇へ包まれていっていた。それでも二人は歩き続けた。ただ遠くへと歩き続けた。
「ミミ」
 日も沈みかけた時、ウィッチがミミを後ろから呼び止めた。
「ん?何?」
 歩きながら、ミミは返事をした。
「ありがとう。無理してくれて」
「やだなぁ・・・その言葉は泊めてくれる場所が見つかってから言ってよ、お姉ちゃん」
「ううん・・・今、言いたくて」
「・・・?どういう意味?」
「・・・・・・」
 返事はなかった。
「お姉ちゃん?」
 呼んでも返事はやはりない。
「―っ!?」
 ミミの中で、今まで抑えてきた不安が一気に込み上げてきた。慌てて後ろを振り向くと、そこにはいるはずのウィッチの姿はない。
「お姉ちゃん!!」
 ミミは必死の思いで姉を捜した。捜して捜して、ようやく道路脇に倒れこんでいるウィッチを見つけ、駆け寄った。ウィッチは肩で苦しそうに呼吸をしていた。
「熱が・・・」
 どうすることも出来ない。自分は解熱剤を持っていないし医者でもない。体調が悪くなれば、いつでも近くにいたメイドが世話をしてくれた。何も出来ない。今あたしには、何も姉にしてやれない。
「・・・・・・あ・・・・・・」
 不意に、ひとつの事柄が脳裏を過ぎった。本来ならばなければ良いのにと妬んできた自分の才能。服に隠し持っていた黒水晶を取り出し、目を瞑った。
「占ってみよう・・・未来を」
 今となっては、もうこれに頼るしかない。結果が悪ければ何度でも占い直してやろう。良い結果がでるまで、ただひたすらに占ってやろう。それしか出来ないから。だけどお姉ちゃんを助けたいから・・・―!

 ―人影ヲ求メヨ。汝ラノ求メタルハ其也―

「人影・・・」
 聞こえたお告げに、ミミは目を開け辺りを見回した。人影・・・こんな暗い道に、人がいるものなのだろうか。じっと目を凝らして辺りを確認する。と、
「なんやぁ、人がおるでぇ?」
 目の前の草が喋った。しかも関西の訛りで。
 ミミが目をぱちくりさせていると、その声の主がひょっこりと姿を現した。
「人や人!こんな場所で行き倒れとる!」
 外見的にはウィッチと同い年くらいであろうポッチャマの少女だった。大きなリボンを頭に飾った、目の大きな女の子。
「シェル!戻ってこーい!道に迷うでしょ!?」
「やって、スティア。人が倒れとるんやで?」
 ポッチャマ―シェルの後から茂みをかき分けてやってきたのは、特徴的な尻尾を光らせているコリンク―スティアだった。スティアはシェルの真横に着くと、ポカっと一発シェルの頭を小突いた。
「痛っ」
「それならせめて明かり持ってけ明かり!私があんたの事見失うって!」
「大丈夫やっ!」
「何で。根拠は」
「ウチ、白い服着とるさかい」
「そこかい。そこなのね?馬鹿言うんじゃないよ」
「言っとらーん」
「言ってるわー!!!」
「あ、あのぉ・・・」
 おずおずと、ミミは二人の会話に割って入った。そして、ウィッチに熱があること、自分達に今家がない事を二人に話した。すると、
「なんや。だったらウチに来れば良ぇ!な、スティア。えぇやろ?」
「うー・・・・・・まぁ、家のない人を置き去りになんて出来ないし・・・・・・良いけどさ」
「ほっ、本当ですかっ!?」
 ミミが嬉々とした笑顔で、スティアに抱きついた。
「おっ!なんやぁ、ウチも抱きつくでぇ!」
「ちょっ、やめっ・・・・・・それよりとっとと病人運べー!!!!」
「あ」
「せやな」
 シェルはパッとスティアから離れると、倒れていたウィッチを抱えあげた。どうやら筋力があるらしい。スティアが先頭に立ち、彼女たちが元来た道を4人で辿っていった。


「ウチの家の前に人がおる」
 シェルが不意に、言葉を発した。
「人?」
 先頭にいたスティアが目を凝らす。すると、確かに巨大な門の前に数人の人が立っていた。門の中を覗いているようだ。
「泥棒?」
「だったらえらい大胆な泥棒やなぁ。ウチに来るなんて」
 笑いながら、シェルはそう言った。
「ま、怪しそうだし。私がちょっと話聞いてくる。シェルと・・・えーっと・・・」
「ミミです。で、熱を出してる方が私の姉のウィッチです」
「そう、ミミとウィッチ。あなた達3人はこっから動かないで」
「ほいな」
 シェルが敬礼の真似をすると、スティアも同じように敬礼の真似をし、その人物達の方に走っていった。3人、もしくは2人と病人1人は、棒のようにその場所に突っ立ってスティアの様子を伺う。
「・・・・・・めずらし」
 ポツリと、シェルの口から言葉が零れた。
「何がですか?」
 ミミも間髪を入れず質問をする。一瞬シェルが思いがけず、といったような表情をしたが、直ぐに元通りの真顔に戻り、スティアの入る方へと視線を向けた。
「なんかなぁ、スティアが今にも相手を攻撃しそうなんや」
「攻、撃?」
「せや。いつもはそんな事せーへん娘やさかい、珍しくての。よっぽど癇に障るような事でもあったんと違う?んー・・・んんー・・・なんか見覚えある思うたら、ミミチャンに似てるんやぁ」
「!?私にっ!?」
 ミミは目を見開き、シェルと同じ場所に焦点を定めた。そこにいたのは―
「お母さん・・・」
 あぁ、もうこんな場所にまで来てしまったんだ。逃げられなかったのだと、ただ嘆息した。
「母ちゃんなんか。どーりでよー似てると思ったでぇ」
 シェルはミミの表情に気付いていないかのように、先程のように笑った。
「んで?なんで二人の母ちゃんがウチに来とるんや?」
「それ、は・・・・・・」
 家出してきて、それを連れ戻しに来たのだとは言い辛い。なんて我儘をしてしまったんだろう。何て恥ずかしい場面に立ち合わせてしまったのだろう。ミミはまた肩を落とした。最初から逃げない方が良かったのかもしれないと、そう思うしかない結果だった。
「え、と・・・もう良いや。うん、ちょっと色々あって・・・・・・お母さん迎えに来たから帰ります」
「ちょっ・・・ミミちゃん?」
 振り向きもせず、ミミは母へと歩み寄った。足音に気が付いてか、母親もミミの方を向いた。
「ミミ!?何で来ちゃったのよっ!!」
 スティアが急いでミミの前に立ち塞がった。その後に、シェルもミミを追ってきた。
「あの女の人、ミミとウィッチを捜してるの!絶対良い人じゃないって!」
「・・・・・・ごめん、なさい・・・・・・その人、あたし達の母親だから・・・」
「母親?この人が!?」
「そうらしいでぇ」
「そうらしいって・・・シェル、あんたも引き留めときなさいよっ」
「しょうがないやないか。ウチが止める前に行っちゃったんやもん」
「・・・・・・」
 スティアは、はぁ、と大きく溜息をついた。そして、キッと鋭い目つきでミミを睨んだ。
「家出、なんだって?」
「・・・はい」
 あぁ、この人は怒ってるんだ。自分達が本当の事を話さなかった事を、この上なく憤りに思ってる。謝ろう、ごめんなさいって。それで帰ろう、もう二度とこんな事はしないって戒めになった。
 謝って頭を下げようとした瞬間、スティアが叫んだ。
「娘の事を悪くしか言えない親がっ!本当に親って言える訳っ!?私なら言えない!絶対言わない!こんな人となんて、一緒にいるだけ自分が腐るわっ!」
「・・・・・・え?」
 予想もしなかった言葉に、またもミミは目をぱちくりさせた。
「あら、誤解がありますよ。小さなコリンクちゃん」
「スティアです」
「・・・ふん、名前なんてどうでも良いわ。ミミはね、私の娘なのよ?伝統的な占いのムウマ一族の中でも特に能力に長けているの。そのミミが、生みの親である私から離れることを許されると思って?ま、ミミさえ戻って来てくれれば良いわ。そっちのコは、別に捨てたってどうってことないわ」
 母親は、ウィッチを横目で見やり言った。
 ミミは絶望していた。やっぱりこの人にとって、あたしはそれだけの存在なのだと、改めて思った。
 ウィッチは泣きたかった。生みの親である母に必要ないと言われ、捨てられ、なら何故私はココにいるのだろうと思った。
「ふざけた事ぬかしてんじゃないで」
 ウィッチを抱えて、シェルは小刻みに震えていた。近くにいるウィッチには、シェルが今、とてつもなく怒っているのだと直ぐに理解できた。だけど、理由は分からない。他人事なのに。さっき知り合ったばかりの、赤の他人なのに。
「えぇかぁっ!人っちゅーもんは一人じゃ生きられへん!そんでぇ、子供っちゅーもんはなぁ、親が一番の頼りなんや!砦なんや!その当人である親が子供捨ててえぇんか!?相手のこと考えずに、勝手な言葉で人のこと傷つけるんやないでっ!!」
 シェルはビシッと右手人差し指でムウマの母親を指差すと、尚も言葉を言い放った。
「人の運命はその人が決めるものや!親は経験から助言するものやないのか!?勝手にレール敷いて、その上走らせてれば満足なんか!そんなの我儘やんけ!親の我儘やんけ!!子供自由にしてあげやぁ、やりたいっていう事やらせてあげなやぁ!それが出来ん言うんやったら・・・―」
 一拍。
「二人はウチが引き取る。あんたらのトコには絶対帰さん」
 堂々と、シェルは断言した。
「引き取ったら、二人にやりたい事やらせる。財政の援助くらいならできるさかい、こっから遠くに行くのもえぇ。あんたらから独立させられる」
「・・・よくも勝手なことを言えたものです、ね・・・・・・貴女こそ、ミミの気持ちを考えて・・・」
「そっちの方が良い」
「―・・・え?」
 母親が、目を大きく見開いた。信じられないとでも言うように、娘の姿を双眸で見つめた。ミミはシェルのように堂々と、胸を張ってもう一度言った。
「あたし、シェルさんの方が良い」
「ミミ・・・貴女、何でそんな事を・・・」
「お母さん。あたし、昨日も言ったよね。占いが嫌いだって。だって占い以外のことできないんだもの。だから自由にさせて。やりたい事がたくさんあるの」
「―・・・っ!!」
 母親絶句。対してシェル、スティアはこんな状況なのにいたって普通であった。シェルは、ウィッチを抱えたまま、また笑っていた。
「そ、う・・・」
 ようやく母親が口を開く。
「だったら、ウチのボディーガードを3人、倒してもらおうかしら」
「えっ!?それは・・・っ」
 ミミが拒もうと顔を上げた、が、既に時は遅かった。
 3人のボディーガードの男達は、揃ってシェルの抱えているウィッチ目掛けて突進していったのだ。
「お姉ちゃ・・・」
 ミミは目を塞ぐ。これからの光景は目に見えて分かっていた。
 案の定、肉の引き裂かれるような音と、鈍い血しぶきの音、そして錆びた鉄のような臭いが、つんと鼻を刺した。ただ、悲鳴は全く聞こえなかった。おかしい。
 そっと目を開ける、最悪の状況を考えながら、もどかしいくらいゆっくり、ゆっくりと視界を開かせてゆく。
「あれ?」
 辺りには鮮血がぼたぼたとたれていた。目の塞ぐ前まではなかった筈だから、今さっきの鈍い音が原因だと思う。しかし、
「お姉ちゃんっ!」
「う、ん・・・?ミミ?」
 ウィッチには傷ひとつなかった。そして、抱えてるシェルにも傷はなかった。スティアはいたって冷静な表情であった。否、かえって呆れたような、そんな表情をしているようにも見えた。
 目を塞ぐ前と変わったこと。それは、人影がひとつ増えたこと。
「ロゼリア・・・」
 すらりとしたシェルエットのブレイドを片手に持ったロゼリアの少女。手に握っている剣には鮮血がこれでもかという程こびり付いているというのに、当本人は返り血ひとつ浴びていない。けろりとした顔で、さも当然とでもいった風にシェルの目の前に仁王立ちしていた。
「おー、青空やないかぁ。イキナリ目の前に来るから、ビックリしたで」
「申し訳ありません、姫。お怪我はありませんか?」
「ないない。だって青空が目の前におる」
「左様ですか。それは嬉しいことです」
 爽やかな笑顔をシェルにむけた少女―青空。彼女の足元には、3人のボディーガードが鮮血を大量に流しながら横たわっていた。それはもう的確に急所を裂かれたようで。
 恐ろしいほどの大量出血を強いられたボディーガート達は、さながら虫の域だった。
「なん、と・・・」
 母、再度絶句。
 そんな女に向かって、スティアは腰に手をあて言った。
「これでも文句ある?」
「・・・・・・」
 ある訳がなかった。母親が言った条件をクリアしていたから。しかしながら、本人もまさかこんな形で新参者が現れるなんて予想もしていなかったはずだが。
 それに追い討ちをかけるように青空が邪悪な微笑みで、
「準備運動になりゃしない。姫に手ぇ出すって言うなら、あたしが相手するけど?歯ぁ食いしばれ?」
 誰もが戦意喪失した瞬間だった。



     *     *     *







まだまだ続きます。

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