気侭日記

気侭にのんびりと更新中。

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2012-12-10-Mon-13:59

【 小説付き 】 305

▼おっきいりぼん
けす2
カチューシャリボンも可愛いのだけど、とにかくでっかりリボンが好きです。
頭にででーんどーんとあるのも可愛いし、腰にででーんぼーんとあっても可愛い。
リボンだけのお洋服でもぼくとしては凄く良いと思うのですよ。ですよ!
細かいリボンも素敵だけどね!存在感ハンパないリボンの方が好みかなぁ~
たぶんスレンダーよりぼりゅーみーな方が洋服も好みなんだと思います。
身体のライン隠れるもんね。描かなくて良いもんね。
ロングスカートになったり、ダボ袖になるのは専らその部分が描きたくないからだったり。いやそういうデザインが好きなのも勿論ありますけど!
何が起こってるのか分からないフリルとか至高ですよね…(邪)
アレンジ着物も大好きです。フリフリ付ける。

( ̄^ ̄)
よくオンの方にイベントでお会いすると、「萩野さんって女だったんですね!」て驚かれるんですけど、楓って男性の名前でも多いんですかね\(^o^)/不思議
絵とか文とかで分からないもんかなと思ったけど、よく考えてみたら私もそれで見分けられてないんだから無理だろうって気付いて。そんなもんか!
発言はともかく絵は中性的とは言われたことがあります。
言ってることは性別がどうとかよりおぢさん呼びに慣れすぎてるリアル生活。
いいじゃないか。おっぱいふともも大好きだよ!!!!

追記になつるちゃん小説。
【星喰み 10/FTナツルー】









*10


次にルーシィが感じたのは、上半身の圧迫感だった。

「ん、くぅ…」

不自由さを感じながらも息を吸おうと顔を動かすと、土の匂いが鼻腔に広がる。

「ッ、ゴホ! ゴホ!」

同時に、土埃も吸ってしまい勢いよくむせてしまった。すると、不意に身体の圧迫感が消え失せ、そこでルーシィが目を開けられるようになり、ようやく状況を把握する。
目前にあるのは地面。
そして、自分のそれではないがっしりとした腕。
背中からじんわりと感じる熱が、一歩先にいたはずの彼の存在を認識させた。

「ーーー!?」

唐突に理解した状況に、ルーシィの顔が一気に火照る。そんな場合ではないというのに、心臓は口から飛び出したいとばかりに早鐘を打ち、思考を混乱させていく。

抱き締められている。

自分が。

他でもない、ナツに。

先の記憶を思い出せば、ナツがあの場からルーシィのことを身を呈して庇ったのだと分かるのだが、羞恥と申し訳なさが混ざりあっていて、正常な思考回路がなかなか戻ってこない。何より、そこにネガティブな感情のみならず手を取ってもらえたという小さな喜びもあるのだから、一層あべこべになってルーシィを混乱させた。

「ルーシィ、ルーシィ!」
「ふわぁい! な、ななな…」

耳元で名前を呼ばれて、いよいよルーシィの心臓が爆発寸前まで追い込まれる。自分が素っ頓狂な声を上げてしまったことすら気付かず、ナツの呼びかけに沸騰する頭をカックンカックンと上下させるしか今のルーシィにはできなかった。

「ルーシィ、落ち着け。大丈夫だ」
「う、うん…お、落ち着く…」

口では落ち着くとは言ってみても、そこはナツの腕の中。平静になれるはずがない。それでも必死に呼吸を整え、なんとか冷静さを少しずつ取り戻していった。
そして、再度周囲の様子を確認する。
先程までルーシィがいた場所からは闇色は消え失せ、今は置物のように彫刻だけが居座っていた。そのさらに奥、彫刻を挟んでルーシィ達とは真反対の位置に男はいた。予想外の出来事だったのか、呆然と立ち尽くし、目を白黒させている。

「おーおー、何焦ってんだよ」
「貴様…ッ、また私の邪魔をするのか!」

ナツの挑発に、男が歯軋りする。

「『星喰み』さえ発動すれば月が手に入るというのに! あと一歩だと言うのに! 何故邪魔をする!」
「さっきも言ったろ、テメェがルーシィを傷付けてるからだって。欲しいもんは自力で手に入れりゃいいんだ」
「絶対の力とは時に命を糧とするのですよ。力のために犠牲は付き物でしょう」
「それこそエゴイズムだわ」

ルーシィはナツに抱えられたまま、鋭く男を睨み付けた。ナツも拘束を解放する気がないのか、ルーシィが平静になってもそのまま自分の傍に抱え込んで動かない。そうされると変に緊張感なくなっちゃうんだけどな、と内心苦笑いしてしまう。

「……贄の分際で私に楯突くのか」

吐き捨て、男が悪態づく。そして、何も映さない漆黒の瞳でルーシィを睨んだ。目が合う直前にルーシィは自分の顔をナツの腕に埋め、その視線から逃れた。

「魔法はもう効かないって言ったでしょ。あんたの魔法は自分の存在を消したり増やしたりする魔法なんかじゃない。相手の感覚を一時的に改ざんする、一種の記憶操作魔法よ。それも、操作できるのは『自分と目が合った人』だけ。目さえ合わなければ魔法は発動しないわ」

同じ魔導士だからこそ分かる、魔法の質の違い。
最初はその存在感ばかりが気に留まり、魔法もそれの類だと思い込んでいた。しかし、それでは説明出来ないのが、ルーシィとナツそれぞれの「記憶」だ。

ルーシィは男を忘れていた。
ナツは男を覚えていた。

この両極端な状況が解明への糸口だった。存在を消すのであれば、ナツの記憶もルーシィ同様残るはずがないのだ。
何故か。
そこにいる限り、生物は存在してしまう。その時の存在を消すには、結局のところ記憶を弄る外ないし、何より存在は恣意的に増減できるものではない。恐らく、男が印象に残りづらいのは元々なのだろう。その印象の薄さと記憶操作で、あたかも存在感がないように感じさせたり、逆に増殖しているようにも錯覚させていたのだ。

「はは…っ、カラクリが分かったからと言って、攻略したと勘違いしないで下さい。確かに目が合わねば魔法は効かないかもしれません。ですが、既に貴女方は私の術中にいます。今さら逃れられなどしません!」

男は笑い、再び両手を大きく広げた。同時に、男の存在感が徐々に希薄になっていく。

「周りが見えなければ私は捕えられません! 結果は何も変わりませんよ!」
「ッ、」

何かが高速でルーシィ達に近付いてきた。ルーシィが固く目を瞑ると、急に浮遊感に見舞われ、思わずナツの腕にしがみつく。ナツは直ぐに着地し、ルーシィの頭を軽く頭突いた。

「ルーシィ、手が使えねぇからちょい離せ」
「あ…ごめん…」

ナツに言われ、慌てて腕から手を離す。それを確認してから、ナツはルーシィを自分の腕から解放し、隣に降ろした。

なによ、あたしは邪魔ってことなの。

これは闘いだ。それも、生死を賭けた闘い。誰かを抱えながら闘うのは、動きが鈍く隙が多くなるだけでメリットなど一つもない。ナツもそれは同じで、動きやすさを考えてルーシィを降ろしたのだろう。
けれど、こんな時でも、こんな時だからこそ、彼の温もりを、声を、傍で感じたいと願ってしまう。たとえそれが利己主義だったとしても、だ。

傍にいたいのは、どうせあたしだけよ。

文句を言うには場違いだが、自分の中に溜め込むにはむかっ腹が収まらない。ルーシィは口の中で文句を言うと、ナツを下から睨んでやった。ナツもすぐにルーシィの視線に気付いて、何だよと唇を尖らせた。

「別に。何でもないわよ」
「何不貞腐れてんだよ。ブサイクだぞ」
「ぶ、ブサイクぅ!? 失礼ね!?」
「寂しいなら寂しいってちゃんと言や良いのに」
「さっ…!?」

ルーシィが耳まで染め上げるのを見て、ナツは満足げに口角を吊り上げた。

「安心しろよ、手放す気はねぇから」
「なに、」

言ってるの、と言い終わるより前に、再度ルーシィの身体が持ち上げられ、ぴたりとナツに密着させられる。今度は両腕でホールドするのではなく、片腕でルーシィを抱きかかえる形だ。しかし、彼女の華奢な腰はしっかりと固定され、片腕と言えどルーシィ自身の力ではビクともしない。

「飛ぶぞー」

言い、ナツの身体がガクンと下がる。先の浮遊感を思い出し、ルーシィは急いでナツの首に両腕を回して目を固く閉ざしてしがみついた。ぐん、と身体が重力に引っ張られたのを感じ、ナツが地面を蹴ったのだと理解する。ふと目を開けると、自分達がいた場所が暗闇に呑まれているのが見えて、背筋に悪寒が走った。
同じ場所にいたら、またあの恐怖体験をしたのかと思うと自然とナツに縋る腕力も強くなった。しかし、直ぐにそれではダメだと頭を振る。
男は目の合った人間の記憶を操作する。その中でも、とりわけ「恐怖心」を操作ーー言わばトラウマを利用する記憶操作を得意としている。だからこそ、ルーシィが自分に対して恐怖を抱くように仕向けたのだ。
畏怖を感じればそれこそ男の思うツボ、相手に付け入る隙を与えてるようなもの。怖がっては、いけない。
不意に、頭にふわりと手が置かれた。驚き、ルーシィが顔を上げると、文字通り目と鼻の先でナツがにぃと笑う。

「怖けりゃ怖いで良いじゃねぇか。誰もそれを間違ってるとか言わねぇよ。言ったろ? 恐怖は自分の弱さを知るためにあるんだって。誰かに笑われるためにあるんじゃねぇんだ」

もし誰かにそれを笑われたって言うなら。
一人で立ち向かおうとするなよ。
こんなすぐ近くに仲間がいるだろ。

「一緒に闘おうぜ、ルーシィ」

ナツは言うと、もう一度ルーシィに笑いかけた。それにつられて、ルーシィも笑みを零す。

「うん。闘いましょう、ナツ」

そして大きく、しっかりと、首を縦に振った。

「ルーシィ、ちょい耳貸せ」

器用に男の奇襲をかわしながら、ナツがルーシィに短く耳打ちする。告げた後、「な?」と楽しそうにナツが首を傾げると、ルーシィは訝しげに眉を顰めた。

「え…そんなこと出来るの?」
「そんなんやってみなきゃ分かんねーよ。けど、ルーシィなら大丈夫だろ。頑丈だし」
「一言余計よ!!」
「ぐもぉっ!」

ルーシィからゲンコツを一発食らい、ナツがよろめく。そのまま地面に着地してしまい、バランスを崩してルーシィがナツを下敷きにする形で倒れ込んだ。

「ってぇ…」
「ご、ごめーーー!?」

言いかけて、止まる。
気付けば周囲の世界は闇色に呑まれ、天を見上げても光を見付けることができない。息が詰まるような圧力が、ルーシィを苛み始めていた。微かに震える身体を抱き、影が揺らめいた場所を睨みつける。

「捕まえましたよ…」
「あんた…!」

姿は見えないながらも、男の怒気の混ざった声が空間に響き渡る。

「ちょこまかと鬱陶しい…ですが、やはり最後に笑うのは私でした。追われるウサギは所詮食われる運命なのですね」
「うるさいわね! 何が最後よ。勝手に勝った気にならないでくれるかしら?」
「…この状況でもまだ見栄を張りますか」
「見栄なんかじゃないわよ。あんたは、一つ勘違いしてるわ」
「勘違いなど…するはずがないでしょう。私は『星喰み』を誰よりも理解しているのですから。そしてこれが最後ですよ。月に喰われなさい」

ーーーきた。

視界の闇色が濃くなり、全身から力が抜けていく。魔力が吸収されているのだ。
五感がその働きを失い、意識も少しずつ遠退いていく。ルーシィはなけなしの気合いでそれを必死に手繰り寄せて、流れ出る魔力に集中させる。

「…ッ!? 魔力の流出が早い…!?」

急に膨張する魔力に、男が目を見張る。

「た、確かに『星喰み』は月が星霊魔導士の魔力を取り込み、自らの魔力と変換するものです。ですがこれは…流れ出る魔力が多過ぎる! これでは…!」
「くっ、ぅ…!」

体に力が入らない。
もうじき魔力も空になる。
意識も朦朧として、世界がぼやけていく。
それでもやらなければならない。
自分がやり切らなければならない。

失ったはずの感覚が、ナツの意識を拾った。

ルーシィ、
オレが傍にいるかんな。

「あ、あああああああ…ッ!!」

ルーシィは自分の魔力を一気に放出した。
同時に、周りを包んでいた闇が弾け、天に星空が煌めく。心地良い風が木々の間を吹き抜けていった。無音とは違った静寂が、世界に満ち溢れていく。
ナツは上体をゆっくりと起こし、力なく項垂れるルーシィを抱え直した。顔を覗き込むと、呼吸は乱れているものの、気を失っているだけのようで一先ず安堵に息を吐く。

「…お疲れ」

わしゃりと髪を一撫でして、労いの言葉をかけておく。本人が起きたらもう一度言おうと心の中で決めて、ルーシィを抱えたまま立ち上がった。

「その娘をよこしなさい!」
「ァ?」

後ろから聞こえた声に、顔だけを向ける。少し前までは無表情に笑みを含んでいた顔も、今では血相を変えて狼狽していた。なんだ、人間らしい顔もできるんじゃねぇかと呆れながら、ナツは小さく息をついた。

「だから、テメェにゃルーシィはやらねぇっつっただろ。ルーシィは妖精の尻尾の魔導士で、オレ達の仲間だ。それに、彫刻は壊れちまったんだし、もう『星喰み』は起こせねぇだろ」

ナツの足元には、無残にも砕かれた塔の彫刻。『星喰み』の変換器として使われ、ルーシィの膨大な魔力によってキャパオーバーになり壊れてしまったのだ。もはや何の魔力も気配もない、石の塊と化していた。
しかし、男はナツの台詞に高笑いをし始める。

「もはやそのような魔道具などいりませんね! その娘さえ手に入れば、私の目的は達成される! くははははは素晴らしい誤算だ!」
「は…? 何言ってんだお前」
「早く、早くそれをよこしなさい! 早く!」

男が隷獣を呼ばんと勢いよく両手を広げた。
だが、ナツはルーシィを抱えたまま、ピクリとも動かない。
直ぐに来るはずの獣達も、一向に現れない。

「な…何故だ…!? 私の魔法が…ッ!」
「使えねぇよ」

ナツは短く吐き捨て、三白眼で男を睨む。男が慌てて手首の魔道具を確認すると、音を奏でる鈴の周囲に淡い桃色の毛が纏わりついていた。

「まさか、先程の星霊か…!」
「お、粋な計らいじゃねぇか」

ナツがニヤリと笑うと、口の端から炎が零れ出た。
次に起こる事態を予想できて、男がヒィッと身を強張らせる。

「二度とルーシィに手ぇ出すな。ルーシィはーーーオレのもんだ」

口に集まった魔力が炎となって放たれ、轟音と一緒に夜の森を照らし上げる。ナツの炎はそのままアリエスの羊毛に着火し、火花が天高く弾け飛んだ。


夜空に終焉の一輪が咲いた。
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