気侭日記

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2012-12-06-Thu-09:16

【 小説付き 】 303

▼ばにーちゃん

ルーシィのバニー服ってなんで、あんなに可愛いんだろう…
萩野のは自分のロッカーに、FTグッズボックスのマグネットを妹共々貼っつけてます。
萩野→ルーシィ
妹→他全部
ほらマグネットのルーシィといえばバニー服じゃないですか可愛いじゃないですかはぁふぅ
画集でもバニー多くて先生大好きだなってよくわかるというか。
やっぱり愛が違う気がするのです…かわいいよぅかわいいよぅ(=´∀`)人(´∀`=)
バニー服は剥ぎ取りやすそうだよね。ぽろり!ぽろり!
こんなことリアルでも言ってるから知り合い(男)にどう反応すれば良いのか分からないとか言われるんだよ!知ってるよ!
ルーシィもナツもかわいいのが悪い キリッ

追記になつるちゃん小説。
【星喰み 9/FTナツルー】










*9






「ナツは、知ってたの…?」

ルーシィが恐る恐る、という風に未だ男を睨み付けるナツに尋ねる。ナツはちらりとルーシィの方に目だけやると、「何がだよ」と唇を尖らせた。

「『星喰み』と…目の前にいる、あの男のこと。あたしは覚えてなかったのに…存在が消えるって、忘れるっていうのは、あたしだけなの?」
「いあ…ちげぇと思う」
「だったら、」
「でもな、ルーシィ」

これだけは分かるんだ、とナツはほくそ笑んだ。

「オレはアイツが許せねぇ。二度と目の前に来れないようにしてやりてぇくらいにな」

吐き捨て、目をさらに鋭く光らせる。足下で燻る炎が大きく揺れ、周囲を威嚇した。先程の寒気や悪寒とは違う、ゾクリとした感覚に、ルーシィは身体が強張るのを感じた。しかし、それは恐怖ではない。ナツの放つただならぬ殺気に震えているのだ。
例え自分に向かっているものでなかったとしても。

「立てよ。どうせ効いちゃいねぇんだろ? それとも挨拶のパンチ一発で伸びちまったのか? あァ?」
「……これだから好戦的な魔導士は嫌なのです」

ナツに吹き飛ばされた格好のまま、茂みで仰向けになった男は言葉を続けた。

「戦いが全てを決定すると考えている。魔力でねじ伏せようとする。短絡的で浅はか、そして愚かな生き物です。強き魔力こそ正義と成り得る、その考えが何よりも愚考であると言うのに」
「そう言うお前だって、月の魔力を手に入れようとしてるじゃないか。力でねじ伏せようとしてるのはそっちだよ」
「月は力任せに他者をねじ伏せません」
「月の魔力は誰かを傷付けることはなかったとしても、力を得る過程で犠牲を強いるなら一緒だ!」
「一緒ではありません」

ハッピーの反論にも、男は淡々と言葉を返す。男が言葉を発するたび、ナツとは違う背を這う感覚に、ルーシィはそっと自らの身体を抱き締めた。

大丈夫。
これは錯覚。
これは相手の魔法。
怖いなんて、思ってない。

小さく震える自分に言い聞かせ、周りに気取られないよう力で抑え込む。
気付かれてはいけない。
男に、ハッピーにーーーナツに。
徐々に浸食さらていく恐怖心に、ルーシィも次第に爪を肌に立てて、

「……ッ、」

その手を、温もりが包んだ。

「あんま無理すんなって」

言い、一回り大きくて無骨なそれでルーシィの手を握る。ルーシィがそろりと顔を上げると、ナツと視線が交差した。

「もっと頼れよな、オレのこと」
「え…エルザにも言ったけどっ、守られるお姫様なんてあたしの柄じゃないのよ」

ナツの言葉に素直に頷くことができなくて、ルーシィの口からは言い訳ばかり出てきてしまう。可愛くないなぁ、とルーシィ自身も心の中で苦笑いした。
しかし、ナツはルーシィの手を握ったまま、バツが悪そうに眉を顰めた。

「別にオレが一人で戦ってるんじゃねーぞ。むしろ一人で戦ってんのはルーシィだ」
「そんなこと…ッ」
「この前のギルドでだって、一人で抱え込んでたじゃねぇか。怖がってたじゃねぇか」

ミラから『星喰み』の話を聞いた時。
ルーシィの記憶に黒い影が大きく映し出されて。
得体の知れない誰かの存在に怯え、怖がり、呑み込まれそうになった。

あの黒い影の正体がここにいる男で、忘れ「させられていた」というなら合点がいく。

ナツは言った。今誰のことを考えているのかと。

知っていたのだ。
事の発端を。
ルーシィを支配せんとする存在を。
そして、
彼女の知らないところで守っていた。
ルーシィがルーシィであり続けていられるように。

「ねぇルーシィ」

相手に集中しているナツに代わって、ルーシィの肩口からハッピーがひょこりと覗き込んでいた。

「溜め込むって、一人で戦うってことだよ。だから、怖かったら怖言って良いし、寂しかったら傍にいてって言っても良いんだよ。それって凄くすごく簡単だけど、本当はとっても難しいことだよね。だから、自分の脆い部分を出すのは弱さなんかじゃない。強さなんだっておいらは思うよ」

だからね、とハッピーは楽しそうに笑う。

「ナツはルーシィと一緒に戦いたいって言ってるんだよ」
「ーーーッ、」

オレを頼れよ、とナツは言った。
ルーシィを守る、とナツは宣言した。
それはお姫様を守る騎士のそれとは違う。言わば前線で戦う仲間に加勢に行きたいという意味で。
理解した瞬間、ルーシィの中で熱い感情が込み上げてきた。その熱はじわりじわりと目頭を刺激し、頑なだった緊張を緩やかに解していく。

「……ありがと」

溢れた感情の雫を指で弾き、ルーシィは前を見据えた。腰のホルダーから黄金の鍵を一つ取り出して構える。ナツはその姿を視界の端で確認すると、満足げに口角を吊り上げ、そっとルーシィのから手を離した。
一度上を向けたなら、もう大丈夫。
あとは前に進むだけなのだから。

「あんたの魔法は、もうあたしには効かないわよ。大人しく諦めてもらうわ」
「これはこれは…厄介ですね」

茂みから身体を起こし、男は首を鳴らす。

「ですが、計画に狂いはありません」

男はにやりと笑みを浮かべ、両手を勢いよく広げた。すると、周囲の茂みから次々と獣が現れ、ルーシィ達を取り囲む。

「あいつ、二つ魔法でも使えるのかしら」
「いあ、腕動かした時になんか音が聞こえた。多分、魔道具の類でコイツらを操ってんだ」
「ご明察。やはり滅竜魔導士は五感が優れているようで」

男は再度大きく腕を振り、隷獣に攻撃の指令を出した。その瞬間、獣達は獰猛な牙を剥き、一斉に標的に襲いかかる。

「開け! 白羊宮の扉! アリエス!」
「お、お呼びでしょうかぁ…」

ルーシィの呼び掛けに応え、空間からアリエスが現れた。羊毛を思わせる柔らかな桃色の髪から、自信なげな瞳が揺れる。しかし、その視界に敵の存在を認めると、途端に力強い光を宿し、ルーシィを背に構え直した。

「アリエス! そいつらのこと吹っ飛ばしちゃって!」
「は、はい! ウールボム!」

アリエスによって魔力がモコモコと泡立ち、羊毛となって相手を飲み込んでいく。飲み込まれた魔物達は身動きが取れなくなりそのまま後方へと流されていった。その攻撃をかわした数体が再び襲いかかろうとするも、ナツの炎を受けて灰燼と化す。
すぅ、とナツが大きく息を吸った。
ルーシィはアリエスに短くお礼をしてから閉門し、一歩後退して身を屈め、次に来るであろう衝撃に備える。

「火竜の咆哮ッ!!」

ナツの口から、勢いよく炎が放たれる。その炎はアリエスのウールボムで一塊りにさせられた獣達を真っ先に襲い、それらを消し炭にした。
一瞬にして静寂が一帯を包んだ。

「……数は所詮数ということですか」

男がポツリと吐き捨てた。初めてその顔が感情に歪む。
対照的に、ナツは竜牙を剥き出しにして笑った。

「これで終わりかァ? 大口叩いてたワリには大したことねぇな!」
「…邪魔をするな、火竜。私の計画は、絶対だ」
「何が絶対だよ。誰かを傷付けるような計画なんざ、邪魔されて当然だろ」
「当然なものか! 身内でなければ、貴方だって無関心だったはずだ! そんな綺麗事を並べたところで…」
「あぁ、キョーミねぇな」

ナツは素っ気なくその反論を肯定した。虚を突かれたのか、一瞬男の動きが硬直する。
その姿を笑うでもなく、力強くナツは自らの言葉を繋げていった。

「他所の家のゴタゴタまで引き受ける気はねぇよ。そいつはそいつで、仲間が、家族が、放っておかねぇだろ」

けどなァ、

褐色の瞳に宿る光は鋭さを増し、ゆっくりと開いた口から、紅蓮の炎が揺らめく。

「テメェはルーシィを、オレの『家族』を傷付けた。だから絶対ェ許さねぇ。そんだけだ」

「……ナツ……」

なんて強いんだろう。
なんて心強いんだろう。
ルーシィはただただその場に立ち尽くして、ナツに目を奪われた。

今にして思う。
ナツのこの素直さに憧れ、惹かれていったのだと。
彼と出会って、想いの強さを知った。仲間の大切さを知った。そしてーーーその温かさを知った。
今の状況は、悪くもなければ良くもない。それでも、負けないという確信だけは持てた。

ナツが隣にいる。

それだけで。

「…正義ごっこは聞き飽きました」
「あ?」

男がゆらりと身体を起こす。まるで存在感というものが抜けていってしまっているように、目の前の男は徐々に気配を消していった。見えているのに存在していないという錯覚。
なのに、微かに見えた男の表情は、ルーシィの瞳を捉え、彼女を震え上がらせた。

「…ぁ、」

しまった、とルーシィが認識するより前に、男の「存在」はルーシィの足下にまで達していた。慌てて、魔法に捕われないよう後ろに飛び退く。と、

「きゃっ…」

着地した場所で硬い何かに躓き、ルーシィの身体が大きく傾く。抵抗も虚しく、ルーシィは重力のまま地面に身体を打ち付けられた。

「いったぁ…何が…」
「ルーシィッ! 早く身体起こせ!」
「へ…?」

切迫したナツの声に、ルーシィが上半身を持ち上げて自らの足下に視線を落とす。
そこにあったのは、小さな塔の彫刻。
木々の影もなく開けた空間に佇んでいるというのに、その彫刻の周りだけは妙に暗く、まるで光を呑み込んでいるかのようだった。その傍らに投げ出されたルーシィの足も、闇色に包まれて景色と同化していた。

『最近になって、封印の施された跡が発見されたのよ』

先日、ミラが口にした台詞が脳裏を過る。
もしその封印というのが、この不気味な彫刻だとするならば。

月の光は解呪の魔法。

男は星喰みによって月の魔力を支配すると言った。

無関係とは、思えない。

形容し難い恐怖がルーシィの身体を這い上がっていった。足は痺れたように感覚を失い、もつれ、思い通りに動かせない。それでも必死に手を伸ばした。
ナツが何かを叫んでいる。目では見えているのに、その声は聞こえない。代わりに、男の高笑いだけが耳に入ってきた。

「く、ははは…! この時を! この時を待っていたのです! さぁ始めよう、 『星喰み』を!」

瞬間、ルーシィの身体から力が抜ける。

世界は暗転した。


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