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気侭日記

気侭にのんびりと更新中。

2012-11-11-Sun-10:32

【 小説付き 】 297▼

▼しあわせのおすそわけ

モバゲーFTのイベント報酬にウェディングルーシィさんがきてふおおおおおおってテンション上がってこんなんになりましたわーい\(^o^)/
しかも友好キャラがナツくんですよ!オンリーナツくんですよ!
セリフが「どう?似合ってる?」「素敵なウェディングドレスね!」ですよ二人で話してるのかなと思うと滾りますよね!よね!!
ブーケ+ヴェールのルーシィさんは普通に手に入らなかったのですがスペシャルのルーシィさん見ては愛でてはあはあしてますご馳走様です…
それが悔しくて特別枠のナツくんを手に入れたのはまた別のお話。
分かる人には分かるキチガイ称号である。
基本的に、描きたい!て思ったらデジタルよりアナログ派の萩野です。
フリル大好きフリラーにとってウェディングでもとにかくドレスが大好きなもので久々にフリルに愛込めました凄く楽しいよね…!
それをスキャンして取り込んだらやっぱり色味がくすんでしまって…しまって…oh…
本当はもっと綺麗な紫陽花色なんだよ!萩野がわーいと思うくらい気に入ってるのにヽ(;▽;)ノ
ちなみにこの絵、すごい人前で塗ってたのですが、それを見たFT知らない子に、「この二人って結婚してるの?」て聞かれてうんそうだよって答えられなかったのが悔しかったです
未来では、未来ではこうなるって信じるよ私は…!!!

ブログ拍手ありがとうございます!
多分冬コミおめっとうなアレもあるのかなと思いつつ、こんなに沢山拍手貰ったの初めてかもです( ̄^ ̄)ゞあざっす!
追記に続きをぽいぽい。
お話としては、これの二倍続きがあります まる

▼はらへりなう。
おなかがくぅーて鳴りましたそれくらいハラヘリ。
最近自宅にいる時間の8割が寝てて1割が食事っていう生活送ってたせいかおうちに長時間いるのが珍しくて仕方がありません。起きてる時間にして6時間いれば長いよ!ね!!!!

ブログ拍手のお返事です。
いちごさん>>
拍手&コメありがとうございます!(*☻▽☻*)
嬉しいお言葉とても光栄でございます…!恐縮ですっ
そしてリンクのご報告ありがとうございます~こちらからもぺたりと貼り返しさせて頂きましたv
のんびりまったりな拙宅ですがどうぞよろしくお願いいたします^^*


【星喰み 5/FTナツルー】











*5





依頼の内容は、依頼書にあった通り近隣で暴れている魔物の討伐。
十匹程度で群れを形成していて、リーダー格である一匹だけが周りより大きく、かつ凶暴なのだと言う。町郊外の農地が荒らされて大切な農作業が出来ないと、仕事が早く片付く魔導師のギルドに依頼を願い出たらしい。

「ふむ、やはり何の変哲もないな」

依頼主から一通りの話を聞き、エルザは手元の地図と話のメモを照らし合わせながら息を吐く。隣では、グレイが同じように地図を広げ、魔物の居場所にマーカーをしている。

「内容、報酬額、依頼主…驚くほど一般的だ。警戒することはなかろう」
「依頼主が一般的っていうのも言い方がおかしい気がするんだけど…」
「何、魔力を持たない一般人という意味だよ。深い意味はない」

言ってにこりと笑うが、そもそも一般的という言葉に深い意味がある方が驚きである。ここで海より深い訳があるんだと真顔で言われても返事に困るのだが。
ルーシィが返す言葉を頭の中で考えていると、「それよりも」と、エルザの方が先に口を開いた。

「よくこの仕事を受けようと思ったな、ルーシィ」

その言葉に、ルーシィの心臓がドキリと跳ねる。

そう、この依頼は。

先日ミラに「行かないで欲しい」と言われた町での仕事。

得体の知れない「何か」が、封印されている地。

「いくら家賃が切迫している状態だとしても、別の依頼を複数熟せば支払う額には足りうる。わざわざ危険に身を投じる事はないと思うがな」

あの話を聞いて、真っ先にこの地に行くと言い出したのは意外にもエルザだった。
噂の真偽を確かめ、真であれば根絶する。エルザらしいと思ったし、それを実際にやってしまうだろうとも思った。どんな無茶も有言実行、それが妖精の尻尾である。
にもかかわらず、何故ルーシィがあんなにも怯えていた噂の渦中に飛び込んだのか。確かに首を傾げる話だ。狙われてると分かるなら、仲間のいる場所で護られていれば良い。そうすれば自分の身は守れるし、上手くいけば脅威を消し去る事も出来るのだ。

尤も、それを本人が良しとすればの話だが。

「危険の少ない所で、自分だけが安穏と暮らすっていうの、嫌なの」

自分だけが安全な場所に逃げるくらいなら。
自分の事で大切な仲間が傷付くくらいなら。

「あたしだって前線で戦いたい。仲間と一緒に戦いたい。その原因に自分が絡んでるんだったら尚更、あたしが自力で解決するべきだわ」

護られるお姫様って柄じゃないの、と笑って言えば、エルザもつられて笑みを零した。

「そうだな、お前も立派な妖精の尻尾の一員だ。負けん気の強さはナツ譲りか」
「んー、そうかしら?」
「あぁ、少なくとも私はそう思うよ」

負けず嫌いは昔からだと反論すると、「良い意味で拍車がかかったのだろうな」と、やはりエルザは笑った。

負けたくない。
プレッシャーに膝を折りたくない。
狙われるのであれば立ち向かいたい。
その気持ちは、元々ルーシィに強く存在を主張していた。父親に認められないという環境が、彼女のそれを育んでいったのだろう。しかし、それは同時に我慢と自己犠牲をルーシィに強要した。どんなに頑張っても、どんなに待ち続けても、望む反応など得られなかったのだから。
でも今はどうだろう。
妖精の尻尾のメンバーは皆互いを尊敬し合い、ライバルと認め、仲間であることに誇りを持っている。ルーシィだって例外ではない。
そして、誰よりも傍にいて、誰よりもルーシィを認めてくれる人物。それがナツだった。

ナツの存在はルーシィに勇気を与える。

諦めず、前に進み続ける、その不屈の精神が。

仲間を大切に想い、誰かのために怒れる、その純粋な心が。

強大な敵にも立ち向かい、自らが傷付くを厭わない、その力強い意志が。

彼の傍にいると負けたくない、と強く思う。同時に、決して負けないとも思える。ナツが強いから、ではない。ナツから貰う勇気は、ルーシィ自身をほんの少しだけ強くする。精神を、心を、意志を。

だからこそ、依頼を受けると決めたのだ。

逃げたくないから。
負けたくないから。
真正面から受け立ってやろうと。

ナツが隣にいるなら、負けはしないと。

「行きましょ、エルザ」

人知れず拳を握り、ルーシィは前に足を踏み出した。



*   *   *



「火竜の鉄槌!!」
「アイスメイクッ、キャノン!」

轟音と共に繰り出される炎や氷の魔法が、次々と魔物の群れに命中していく。次いで剣と斧とが宙を舞い、離脱したそれらを一掃する。間髪入れず叩き込まれる猛攻に、魔物達は反撃の余地なく地に沈んでいった。

「なんだコイツら、弱ぇな」

戦闘後だというのに息一つ乱していないナツが、口をへの字に結んで残骸を見下ろす。暴れたりねぇ、と更に不機嫌に言えば、ふざけんな!と、すぐに後ろから頭を叩かれた。

「簡単ならそれで構わないでしょ! S級でもないんだから、強すぎても困るのよ!」
「ってーな! 金ねーんだろ、ルーシィ」
「無いけど! 強くて手こずったりなんかしたら支払い期限に間に合わないでしょ!?」
「払えなくて追い出されたらオレらん家来れば良いだろ」
「あい! 家賃かからないよ!」
「家賃以上に食費かかりそうじゃない! ていうか行かないし! 家賃払うし!」
「ルーシィのケチ」
「けちー」
「そういう問題じゃなーい!!」
「夫婦漫才も楽しいのは分かるんだが、そろそろ状況確認をして良いか?」

「だからそんなんじゃないってば」と、ルーシィは口の中で文句を言いつつ、エルザの方に向き直って言葉の続きを待った。ナツも渋々といった風にルーシィに倣って閉口する。
全員の目が向いた事を確認して、エルザは再度口を開いた。

「魔物の群れは今ので三つ目だが、肝心のリーダー格を見付けるに至っていない。依頼人の話によると、群れがいくつ有るかは把握できておらず、魔物の数も正確には分かっていない」
「つまり、闇雲に倒してるだけじゃ時間がかかるし、いつ終わるかも分かんねぇってことか」

グレイの相槌に、その通りだとエルザも頷く。

「我々の目的は迅速に依頼を達成すること。そのためには行き当たりばったりでは間に合わん。よって、これより各人撃破に移行しようと思う」
「別行動…ってこと?」
「何、心配はいらん。各人と言っても2・3人のペア行動だ。二手に分かれて効率を上げるだけだ」

幸い、魔物個々の戦闘能力は高くない。連携を取られると厄介だが、人ひとりで群れ全体を相手しても撃破に苦労はしない程度。本来ならば、数を潰す依頼であれば人海戦術が望ましい。
それをしないのは、未だ不安を抱えるルーシィを思っての判断であった。

「オレとハッピーはルーシィと組むからな」

そこまで聞いて、誰よりも早くナツが宣言する。自分勝手な、といつもならツッコミたくなるルーシィも、この時ばかりはナツが傍にいてくれることを心強く感じた。
ルーシィが首を縦に振るのと、エルザがグレイを捕まえるのはほぼ同時。ぐぇ、とカエルに似た声がグレイの口から零れた。

「目標は日没までに全てを片付け、撤収すること。リーダー格を撃破次第『花火』にて報告。その他の連絡係はハッピーだ」
「あいさー!」

元気の良いハッピーの返事を皮切りに、エルザとグレイ、ナツとルーシィ、ハッピーはそれぞれ逆方向に歩き出した。

「気を付けて!」

背中越しに聞こえたエルザの言葉に、ルーシィは右手の拳を突き上げた。



太陽は傾き始めていた。
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