気侭日記

気侭にのんびりと更新中。

2012-09-10-Mon-13:59

【 小説付き 】 270▼

▼クールビス

知ってるか、一年前も同じようにぱっかるさんにクールビスさせてたの。
ぱっかるさんのレギンスがスパッツだったら可愛いですよねっていうか萌えるよね…
雪国出身の人がなかなかに薄着でフェンデル人寒さ耐性ぱねぇ。
ストラタの弟くんはあんなフル装備だと言うのに。

▼ルクティアちゃん!
無事脱稿したので、週末のリンクでは新刊ありそうです( ´ ▽ ` )!やったね!
個人的には表紙は色々とお気に入りであります。どうなるか楽しみ~
ひよめろさんのサイトも更新されていて、当日の企画とか表紙を見て1人テンション上がってます…ッ
当日が楽しみすぎて夜もぐっすり!
あとはひゅぱすちゃん。残りで、がんば、る、よ!!

追記になつるー小説。
【みつまめ/FTナツルー】 みつまめ












それは君だけしか知らないこと。







「みつまめを作ってみたの!」

お盆にいくつかの甘味を乗せ、ルーシィは一つのテーブルに駆け寄った。そこにはお馴染みのナツやハッピー、グレイ、エルザ、ウェンディが座っていた。

「みつまめですか?」
「そ。昨日買った雑誌に載ってたのよ。寒天と赤えんどうがあれば簡単に作れるから、皆にも食べてもらいたいなって」

ウェンディの質問に、待ってましたとルーシィが胸を張って答える。

「低カロリーの甘味だから最近人気らしいのよね~! 不思議な歯ごたえで美味しいし」
「ほぅ、それはなかなか興味深いな」
「でしょでしょ! 女の子の味方って感じ! エルザも食べてみて!」

意気揚々と用意してきた器を人数分テーブルに置くと、同じ数の手がそれらを取っていった。いただきます、と律儀に手を合わせて食べ始める。

「わ、赤えんどう豆って初めて食べました…でも、あまり味はないんですね」
「寒天もえんどう豆も、それとしての味はあんまりないかもね。ほとんど黒みつの味が勝っちゃうから。だから、苦手って人も多いみたい」
「私、食べれますよ! す、酸っぱく、ないですし…」
「うむ、確かに不思議な食感だな。面白い」
「ゼリーよりも固ぇな。溶けるっつーかマッシュしてる感覚に近いし」
「たしかにゼリーはつるんって滑っちゃいますもんね」

各自持つ感想はそれぞれだが、手が進んでいるのを見るとなかなかに好感触だったらしく、ルーシィは内心で拳を握った。
残るは食い気ナンバーワンの、ナツの感想だけ。
悟られないようちらりとだけ目を向けてみると、目の前に持ってきた小さな器を睨んで何やら唸っていた。しばらくそれを観察していると、ナツはスプーンを使わず指で立方体にカットされた寒天をつまみ、それを口の中に放り込んだ。そして、口をもぐつかせながらまた器を睨んで唸り始める。先程から何も言わないのでどうしたのかと思っていたら、どうやら中身を一粒ずつ食べているようだ。
だが、ナツが食べ物を前にしてがっつかず、あまつさえ考え込んでいるというのは、気味悪い奇行を通り越して興味さえ湧いてくる。

「ナツ、どうかした?」
「ん? んー、んんー、んー?」
「? な、なによ」

ルーシィが話しかけると、ナツはすぐに顔を向けたが、今度は眉間にシワを寄せ、みつまめとルーシィを交互に見比べてまた唸る。
ややあって、ナツは器の中から一粒指で取って、

「みつまめって、これか?」

ルーシィに差し出したのは桜色。
寒天よりも弾力があって、赤えんどう豆よりも柔らかいそれは、抓まれた指の力で簡単に形状を変え、今やナツの熱で溶け始めてすらいる。

「えっと…それは牛皮ね」

ルーシィが申し訳なさそうに告げると、ナツは「ぎゅーひ?」と首を傾げた。

「簡単に言えば甘いお餅みたいなものよ。牛皮自体にはあまりこれって味はないんだけど、黒蜜をかけると美味しいの」

そもそも、牛皮とは一般にあんみつに入っているものであって、みつまめには入れない。しかし、それじゃあナツには味気ないだろうとルーシィが作る時に二粒ばかり入れたのだ。
色も綺麗な桜色だったから。

だけどそんなこと言えなくて、丁度余っていたのだとかピンク色が好きだからと口先だけで言い訳を募っておく。ナツはルーシィの説明に相槌を打ちながら、手にしていた牛皮をぱくりと口に運んだ。右頬がぽこりと膨らむ。

「? で、これみつまめじゃねーのか?」
「だから牛皮って言ったでしょ。みつまめはあんたが食べてる容器に入ってるそのものよ」
「え、これか」
「それは赤えんどう豆!」
「じゃあ、」
「良い! どうせ寒天出すんでしょ!」
「んなわけねーだろ。こっちだよ」
「それ容器だし!? っていうかそろそろいい加減にしなさいよ! もうっ、作ってあげないから!」
「なんだよつれねぇなぁ」

カラカラと笑いながら、ひょいと赤えんどう豆を口に放り込む。小指の爪ほどの豆を飴を食べるように口の中で転がし、舐め回して、咀嚼する。

「……変な食べ方」

そんなナツの食べ方に、怪訝にルーシィがポツリと呟く。
いつもは豪快な食べっぷりだと言うのに、小さな豆を大切に、味わうように、遊ぶように、食べている。ルーシィは身体の芯がぞくりと震えるのを感じて、そっと腕を抱いた。心なしか体温が高い。どうしてか、今のナツからは目を逸らしたくなる。なのに逃げようにも視線はナツに釘付けで、身体が思うように動かない。嫌だとか、変だとかとはまた別の、妙な感情が渦巻いていく。

「ルーシィ」

ナツが低い声で名前を呼ぶ。
ビクリ、とルーシィの肩が跳ねた。
悪戯に口角を吊り上げ、鋭い双眸をやんわりと細める。それだけでも『獲物』は身体をわななかせて頬を朱に染め上げていくのだから面白い。

追い詰めればそれだけ―――甘くなる。

「これ、ルーシィみてぇだな」



みつまめ
君だけにしか赦していない。
だからこそ君にしか分からない。


2012.09.04.
ほのぼのかと思った?残念、事後でした!
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