気侭日記

気侭にのんびりと更新中。

2012-07-03-Tue-09:39

【 小説付き 】 241

▼ごはんくれ

ごはん集る隊そのいち。
カッコいい絵を頑張ろうとする程反動で可愛い絵が描きたくなります。
わあお不思議不思議!!

気付けばもう七月ですね。じゅらーいですね。わあお…
昨日はナツの日ってことでちょこっと落書きも描いてみたりして。
本当はカラー描きたかったんですけどね…
色々切迫してて余裕がなくてヽ(;▽;)ノ
今日からは!ほんのちょっと余裕ができたので!作業再開!
ゲームも進めたいけどそれは移動時間だけってことで。
ああでもグレイセスやりたい。ひゅぱす恋しい。

▼こっから追記
携帯で日記書こうと思ってから早…数回…
そろそろ絵のストックがなくなったなぁと思いつつ、うpってないだけか。
そもそもパソコン開かないと絵もアップロードできないだろうよ…!
落書きもノートにするのが多いけど。いつかそれも色付けたいなぁ
最近あらぶるエルザさん描いたら友人には大好評でしてよ!
個人的にはあらぶるプルーの方が…おすすめですの…

追記にナツルー小説でも。
たしか一番最初に書いたお話です。ちょっきんこは…二つ目か三つ目か。
気分が乗った時にぼちぼち書いてるので長かったり短かったりワケが分からないよだったり。
おお…今完成してるので七本ありました。書きかけが二本。
アデロザより書いてるぞ!?そおい!

【やまびこ/FT ナツルー】



















「ごめん」と謝れば「ごめん」と謝られて。
「ありがとう」と感謝すれば「ありがとう」と感謝されて。
「楽しい」と尋ねれば「楽しい」と頷いて。

「やまびこ」はあたしの言葉を真似て笑った。



ガタン。
誰もいないはずの部屋から、物音が一つ。
この部屋唯一の住人はと言えば、たった今お風呂から上がったばかりで。
年頃の女の子の一人暮らしだ、玄関の扉は確実に施錠するようにしている。
そうなれば外部の人間が入ってこれる場所はただ一つーーーベッドの隣にある大窓だけ。
そして、そこから侵入出来るのも、侵入しようとするのも、一人だけ。
手早に身体の水気をタオルに吸わせ、普段通りの寝巻きスタイルに着替えると、なるべく音を立てないように扉を開く。
部屋を確認しようと顔だけ覗かせると、

「ルーシィ!」

部屋中央のソファから、桜色がぴょこりと生えた。
気付かれないようにしようと思ったのに、と口の中で悪態づいたが、竜の聴覚はほんの些細な音も拾ってしまうようで、彼はいつも直ぐに彼女の存在に気付いてしまう。

「……不法侵入よ、ナツ」

内心を悟られないよう不機嫌に唇を尖らせる。
いつもの特等席に腰掛けたナツはと言えば、そんなルーシィの気持ちを知ってか知らずか「お前の風呂が長いんだよ」と的外れの返事をした。

「あんたってホント人のこと考えないわよね」
「あ? 考えるったって、オレたちチームじゃねぇか」
「親しき仲にも礼儀ありって言葉を知らないのかしら!? ていうか、チームだからって不法侵入して良い訳ないでしょ! あたしのプライベート返せ!」
「いあ……ルーシィのプライベートとかいらねぇし。返すわ」
「じゃあ出てけ!」

ナツが真顔で言うのとルーシィの血管が一つ切れるのはほぼ同時。
食ってかからんばかりの剣幕で窓を指差し、ルーシィが吠える。
彼女の必死な様子を見て、ナツは不服そうに眉をハの字にした。

「相変わらず残忍な奴だな、まだ来たばっかだぞ」
「いいから出てけ! ていうか何しに来たのよ!」
「ハッピーいねぇし、暇潰し」
「サイッテー!」

ぱこん、とナツの顎にルーシィのアッパーが入る。
そういえば、いつも行動を共にしている青い猫の姿が見当たらない。
聞けば、ハッピーは同じエクシードであるシャルルやリリーと井戸端会議ならぬ猫端会議とやらをギルドでやっているらしい。
本日の議題はピーマンとパプリカの違いについて。
どうでもいい。会議するまでもなくどうでもいい。
ナツも最初は物珍しげにそれを眺めていたが、変化のない光景に飽きて、今日は小説の執筆だと言ってギルドに来なかったルーシィの部屋に遊びにきたのだそうだ。

「うちはあんたの別荘でも遊び場でもないんですけど……」
「イイじゃねぇか、ルーシィも暇だろ」
「勝手に決めつけないでくれる!? これから小説の続きを書くんだから、ナツに構ってあげられないの」
「んー、じゃあそれやっててもイイからここにいる」
「いやよ。絶対飽きて構えって言うでしょ」
「何言ってるんだよルーシィ……その通りだ」
「帰れ」

ルーシィが短く制すれば、残忍だ、鬼だなどと文句を口にするが、そのナツの顔はどこか楽しげで不満なそれではない。
何だかんだ言って、ルーシィはナツに甘い。
恨み言は口にすれど、ナツの言葉に律儀に反応して、言葉を交わしてくれる。
そんな他愛もないやりとりをナツが愛おしく感じ始めたのはつい先日のこと。
ルーシィが風邪で寝込み、熱が引いても喉を痛めたとかで三日間彼女の声が聞けなくて。

一言でも良い、声が聞きたかった。

不平を言いつつも自分を許し、笑ってくれるルーシィが見たかった。

緩んでしまう口許をマフラーで押し込み、目の前でいいから出ていけと言い募るルーシィを上目に見る。
怒りつつも笑みの零れるといった器用でーー柔らかい表情。
その顔に思わず笑みが移って、ゆったりと視線を外した。
ルーシィはと言えば、俯瞰ゆえにナツの顔が見えず、黙りを決め込んだのかとまた一つ息を吐いた。

「もう……お茶入れてあげるから、飲んだら帰りなさいよ」

言い、ルーシィがキッチンへと足を向ける。
しかし、次にナツが気付いた時には彼女の華奢な身体はぐらりと傾いていた。
慌てて自分の左腕でルーシィを受け止めると、ぽすんと胸の位置に体重がかかり、じんわりと熱が伝わってくる。
どうしたのかと顔を落とせば、当の本人は呆然と口を半開きし目を白黒させていた。

「ルーシィ?」

名前を呼んで、気付く。
彼女の左腕をしっかりと掴む自分の右手。
目の前を立ち去ろうとするルーシィを、ナツが咄嗟に捕まえたのだと。

「あ、えと、あの……」

申し訳なさそうに、腕の中のルーシィが声をかける。
その声にもう一度顔を見れば、ルーシィはナツの胸板に顔を埋める格好で、上からでも分かるくらいに頬を真っ赤に染め上げていた。
これが俗に言う抱き締める態勢なのだと、ナツはここでようやく気が付く。

「ご、ごめん……」
「あ、いあ、オレのせいだし。悪りぃな」

ルーシィが倒れるきっかけを作ったのはナツで、その原因に向かって謝られるのはなんだかむず痒い。
頬を掻こうにも両手が塞がっていて掻けないーー否、その手を離せば良かったのに、今はどうしてもそんな気分になれなかった。

「な、ナツ。いい加減、は、離してよ」

ルーシィも離す気配がないのを感じたのか、預けていた体重を取り戻すべく空の手で彼の胸を押し戻した。
それがまたナツには面白い状態ではない。

「……うりゃ」
「え、は、ち、ちちちちちち近い! 近いってば!」

片腕でルーシィを抱き直し、彼女の肩に顎を乗せてやる。
これで表情は見えなくなったが、固められたルーシィもナツからは逃げられない。
しばらく片手で押したり服を引っ張ったりと抵抗を続けていたが、鍛えられた男の力に女が勝てるはずもなく。
結局、ナツの気が済むまでこうしておく外ないのだ。
ルーシィは、人の気も知らないで、と心の中で毒づく。

人より体温の高いナツは、くっ付いてるだけで温かい。
ナツに触れてる場所は温かい、けれど彼からしたらどうなのだろうか。
温かいと感じているのか、感じてるとしたら温度の変化に気付かれていないだろうか。
そもそも、人のことをぬいぐるみや枕みたいに扱うのは如何なものだろう。
この状況で、きっとドキドキしてるのはあたしだけ。
そう思うと、分かっているはずなのに胸の奥がキリリと痛んだ。

「……悔しい」

ぽつりと吐いた言葉。
耳の良い彼には届いてしまうだろうが、どうせ「何がだ?」と真顔で返してくる他ないのだ。
その事実に、起こってもいないのに窮屈な気持ちになる。
けれど、ナツの口からは意外な言葉が飛び出した。

「オレも、悔しい」
「は……?」

驚き、顔を上げると、そこには真っ直ぐに自分を見つめる双眸があった。

「ルーシィが何悔しがってるか分かんねーけど、オレだって悔しいんだ」
「な……何でよ」
「何でって、教えたらルーシィもその理由教えてくれんのか?」
「ばっ、イヤよ! ていうか教える理由ないし!」
「んじゃ、オレも一緒。教えねー」

んべ、とナツは意地悪に舌を出す。
仕草がいちいち子供っぽいとルーシィがからかえば、ほっとけと半目で睨まれた。

「あー…でも、ナツにも悔しいって気持ちがあるの、ちょっと嬉しいかも」
「奇遇だな、オレも嬉しい」
「ぷっ、なにそれ。さっきからやまびこみたいだわ」

やまびこ?とナツが首を傾げるので、山とかに向かって大声で叫ぶと声が返って来るアレよと教える。
すると彼も納得したらしく、ニカッと歯を見せて笑った。

「じゃあオレ、ルーシィのやまびこな!」
「何それ」
「何それ」
「いやホントに真似しなくても」
「いやホントに真似しなくても」
「……ナツは猫耳が似合う」
「ふざけんな! 似合わねーよ!」
「あらぁ? やまびこさんは真似しかできないんじゃないかしらー?」

ルーシィがニヤリと目を細めれば、ナツはやはり半目で睨む。

「うっせーな、取捨選択の自由ってモン知らねーのかよ」
「やまびこにはそんなものないからね!? そもそもっ、うぎゅぅ!?」

掴んだままだった左手を解放して、両腕をルーシィの背中に回し強く抱き寄せる。
腕の中でルーシィが硬直したのが分かったが、構わず痛くない程度の力で彼女の身体を密着させた。
視界のすぐ隣で金糸が揺らめき、それに頬を擦るとふわりと甘い匂いが鼻腔を擽る。

「な、つ……ッ!」

しばらくそうしていると、苦しくなったのか腕の中から抗議の声が上がってきた。
どうやら完全に身動きが取れないようで、先程のように抵抗されてはいなかった。

いや、

抵抗していなかった。

封じているのは上半身の自由だけ。
本当に嫌なら足蹴りをするなり噛み付くなりはできたはずだ。
それをしないということは、つまりーー

「……ルーシィあったけぇ」

言い、彼女の髪に優しく擦り寄る。
髪の間に覗く耳は、今日見た中で一番赤く色付いていて。

「……あんただって、あったかいわよ」

ルーシィも、やまびこのように同じ言葉を返してくる。
その一言に、ああそうか、とようやく納得した。

「ルーシィはオレのやまびこだな」
「お、思ったことを口にしただけよ」
「だからだよ」

身体を離し、視線を交える。
その瞬間にルーシィの心臓も体温も跳ね上がって。

「やまびこって自分だろ」

ナツはにぃっと竜牙を見せて、無邪気に笑う。

「同じ気持ちってことじゃねぇか、オレら」

あまりにも無自覚すぎるナツの発言に、ルーシィは「バッカじゃないの」と彼の胸に火照った顔を押し付けた。
さっきよりも伝わってくる体温は熱かった。



やまびこ
モノマネしてるんじゃない。
自然と君と同じ言葉が出てくるんだ。



2012.05.09.
真似っこナツかわいい
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