気侭日記

気侭にのんびりと更新中。

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2012-06-03-Sun-11:15

【 小説付き 】 237

▼好きな理由なんて

ルーシィは元々ピンク色好きなんだから、ナツの色も無意識に好きになるんじゃなかろうかと。
私的には桜色とか桃色ってピンクより目に優しい柔らかい色ってイメージ。
色塗る時は一応区別はしてるハズだけど…どうなんだろう…(:-3)rz
しいなさんは桃色だし、ゼロスくんはピンク色。
そんな感じで塗り分けてる、はず、なん、だ…たぶん。
それにしても、ルーシィピンク好きなのに服装でそれってあんまりないよなぁ
ピンクのボーダーポロシャツとか着て欲しい(この前見かけた)

ついったで呟きましたが、夏コミ受かりました!!
スペースは、【一日目(金曜日) 東5ホール ポ-23a/秋雨ゼンセン】です!
誕生日席の角っこを頂けたので、空間は広いよ!
シンフォニアのオールキャラ配置なので、もちろん新刊にはオールキャラあります。
今描いてる所なのですが、厚みのある話になりそうです。
多分個人誌としては最長になるんじゃないかなぁ…
後は、ヒュパスの古代技師本を描こうかと。
時間があればフルカラー本にしたいなと…その分ゼロしい本が怪しいかも。
もしかすると時間があれば少部数でナツルー描いてるかもしれません。
時間との勝負だねこりゃ!ばんがる!

追記に上の絵の小説でも。
ホントは小説書いてから落書きしたやつです。上の。

【ちょっきんこ/ナツルー】






むずむずする。
こんな時に、どうして。
急に湧き上がってきた、抗えない気持ちを押さえ込もうとしてーー

「ぶぇっくしょん!」

ちょっきんしてしまった。



「ぶ、ぶくくくくくルーシィその前髪どうしたのぶくくくくくくくく…」
「そんなに笑うことないでしょ! デリカシーのない猫ね!」

マグノリアの中心部にある魔導師ギルド『妖精の尻尾』、その本拠地。普段から喧騒の絶えないギルドだが、今日は特に笑い声が飛び交っていた。
その理由は、昼下がりに顔を出したルーシィ。

「よりによってパッツンに切っちゃうんだもんね、ルーシィ不器用だね」
「ちがーう! くしゃみした拍子に切っちゃったの! これは不慮の事故なのよぉ!」
「でもルーシィ」
「なによっ」
「似合わないね、それも」
「キィーッ! 何それ! 慰める気すらない訳!?」
「あい!」
「肯定するなー!!」

ギルドに来てからというもの、ルーシィは専らハッピーにからかわれていた。
事の発端は今日の朝。たまにはキャンサーに頼まないで自分で前髪を切ろうとハサミを手にしたルーシィ。そして、鏡を見据えいざ切らんとした瞬間ーーくしゃみをしてしまったのだ。
その勢いで前髪はキレイに真っ直ぐ切れて、整えようにもつんつるてんになってしまうため手直しを諦めてギルドに足を運んだ。本当は行きたくなかったが、顔を出さないとうるさいチームメイトや、些細な変化を心配してくれる仲間を思うと、何も告げずに行かないのは憚られたのだ。
しかし今、こうして青い猫ーー来ないとうるさいチームメイトの片割れに笑い転げられているのだから、ルーシィは殊に居た堪れない。こうなるなら自宅にいても同じではないか、と口の中で悪態づいた。
そしてルーシィの机を挟んだ向かい側、チームメイトのもう片割れ、桜髪を持つ少年は、ルーシィに挨拶を返したきり口を開かない。

「……ちょっと、ナツ。言いたいことがあるなら言えば良いじゃない」
「……」

ルーシィが再度声を掛けてみるも、何も言わない口をへの字に結んでルーシィの顔を眺めるだけ。
その表情から不機嫌なことは分かるのだが、その理由が思い当たらない。まさか前髪を切ったことに怒っているわけでもあるまいし、そもそもナツがルーシィの機微な変化に気付くはずがない。見るに明らかな前髪の変化すら、気付いているか怪しいくらいだ。

「ねぇ、ハッピー。何でナツ、こんなに不機嫌なのよ」
「あい?」

本人から聞き出せないとなれば、後は相棒から聞くしかない。ルーシィは机の上で転げ回っているハッピーを小突いて、自分の方に手招きして尋ねた。
ハッピーは「ナツ?」と首を傾げ、そちらを確認する。それから直ぐにルーシィに向き直り、今度は反対側に首を傾げた。

「ルーシィにはあれ、どう見えるの?」
「え? んーと、不機嫌なんでしょ」

怒ってるようにも見えるわ、と付け加えると、ハッピーは「そんなことないよ」と頭を振った。

「怒ってないし、不機嫌でもないと思うよ。不貞腐れてるんじゃないかな」
「不貞腐れてる? ナツが? なんでまた」
「うわぁ、それオイラに聞いちゃうの? ルーシィってば酷いね、残忍だね」
「だからどうしてそうなるのよ!」

反論し、掴みかかろうとすると、ハッピーは翼を出してするりと間をすり抜けて、何か飲み物持ってくるねと言い残して場を離れてしまった。

必然的に、その場にいるのは口論していたルーシィと、言わざる聞かざる動かざるのナツ、二人だけ。

テーブルに二人きりになったからといって、相手が押し黙っているのでは会話など生まれるはずもなく。居た堪れなくなり別のテーブルに移動しようとすると、ナツは視線だけで動くなとプレッシャーをかけてきて、結局動けない。あたしが何をしたっていうのよ、と毒づいても声にすると怖いので口の中で終わってしまう。
視線だけカウンターに向けると、そこではハッピーがミラに何かを言っているところだった。あの様子では直ぐには戻ってこないだろう。
長期戦になりそうだ。ルーシィは小さく息を吐き、バックから取り出した本を栞を挟み込んだページで開いた。
すると、

「なあ。今日のルーシィちゃん、見たか?」

不意に、誰かの会話が耳に入った。
自分の名前に驚き思わず耳を欹てると、少し離れたテーブルにいたマカオとワカバの声だった。

「おう、見た見た。あの前髪だろ?」
「そうそう。流してるのも可愛いけど、たまには原点回帰の古風な切り方ってのも悪くねぇよなぁ」

褒められているのだ、と分かると人知れず頬が火照った。先程まで散々からかわれたので、尚更嬉しくて、更にその会話に集中してしまう。

「うちにはパッツンの髪型がいねぇからな」
「マックスはそうだろ」
「ばっか、女子でって意味だよ! 男の髪型なんざ興味はねぇ」
「そうなんだけどよぉ……あのパッツン髪って誰かに似てねぇ? 前にそんな髪型の奴がいたような…」
「あーあー…あれだろ、ほら、ミラちゃんとエルフマンとこの…」

瞬間、ルーシィの中の温度が急激に下がった。
ああ、そういうこと。
ようやく合点がいった。

ナツが不機嫌そうに自分を見ている理由。

誰かに似ているのだ。

ミラとエルフマンに関係する誰かに。

そして思い出されるのは、いつか見た数年前の仲間の絵。
ハッピーが生まれた時に描かれたというそれには、ルーシィのよく知る仲間の幼い頃の姿とーー会ったことのない銀髪の少女。名前は確か、リサーナ。
ミラによく似た銀髪は、キレイに真っ直ぐ整えられた、言わば今のルーシィの前髪のようなパッツン髪。
そして何より、昔ナツと仲が良かったのだと聞いたことがあった。

そう、昔。
ルーシィが来るよりも、前に。

周りの仲間が似ていると感じるのならば、一緒にいたであろう彼も同じなのだろう。無意識に別の人間を重ね合わせて、勝手に不機嫌になって。なんて、身勝手なのだろうか。

あたしは、あたしなのに。

あたしは、ルーシィなのに。

そう考えてしまうのは、自分を認められていると感じていたからだろうか。重ね合わせるのは仕方が無いこと。ルーシィは出会ってまだ一年も経っていないのだから。
分かっている、自分こそが身勝手なのだと。

それでも。

苦しかった。気付かなければ良かった。
自分の目を庇うように短くなった前髪を引っ張ると、ズキン、と鈍い痛みが走った。目を開けて視界に入った金色のそれは、あまりにも惨めで、滑稽。
世界がじわりと、灰色に滲んでいく。

「ルーシィ」

突然聞こえた低い声に、ハッと現実に引き戻された。慌てて目元を指で弾いて顔を上げると、いつの間にか視界いっぱいにナツが迫ってきていた。

「なっ、何よ! ていうか、近い!」

冷めた熱が一気にぶり返し、顔面に集中する。動揺をバレまいと近付き過ぎたナツの両肩に手をかけ、力強く押し退けた。ナツも抵抗する気はないようで、力の加えられるまま距離を取った。
不機嫌に歪んだ表情のままで。

「なあ、ルーシィ」
「……なに」

お願い、やめて。
気持ちに反して口はぶっきらぼうでも返事をしてしまう。

聞きたくないのに。

言わないでって止めたいのに。

「ルーシィ」を「ルーシィ」だと言ってくれたその口から、自分を否定されたくないのに。

言ってやりたい。その先はいらない、と。それなのに口は動かず、喉も言葉を通さない。沈黙は肯定だ、続けてくれと伝えてしまう。
ナツは目を細め、ルーシィを見据えた。視線は交わらず、ナツの目はルーシィのそれの少し上。

「髪、なんでだよ」

言わないで。
お願い、ナツ。
「あたし」を、認めて。

「髪の、それ、何なんだよ」
「それって何よ」

焦ったさに、また聞き返してしまう。そしてすぐに後悔して、感情が渦巻いた。その度に心臓を握り潰されるのではないかと錯覚して、苦しくて、泣きたくて。
こいつにだけは弱みを見せるものかという意地だけが、感情を塞き止めていた。
きっと、直ぐにでも壊されてしまうのに。

「それは、それだろ」

ゆるりとナツの左手が上がる。
その手はルーシィの目尻を掠めーーさらにその上を捉えた。

同時に、しゅるりと耳元で心地良い布擦れの音がする。

「…………え?」

ルーシィが次に視界に捉えたのは、ナツの左手に垂れ下がる、先に星型のチャームが付いた細長いリボン。
スカーフを巻いた大きなリボンを好むルーシィには、確かに珍しい形だ。でも、そんな、と頭の中で否定の言葉ばかり反芻しても、ナツの視線は既にルーシィになく手元のリボンに注がれていて、彼が睨んでいたものがそれであると理解させるには十分だった。

今まで散々身構えさせてくれたのに、このオチは。

不安が、後悔が、羞恥に変わっていく。それに付随して、ふつふつと腹の底から怒りが湧き上がってきた。

「なんで、よ……」

先程のナツのように半眼で睨みつけてやる。ルーシィの言葉に顔を上げたナツも、同じように睨み返してきた。

「なんでじゃねぇ。それはこっちの台詞だ」
「わっけ分かんない。どんな髪飾りにしようがあたしの勝手でしょ」
「だってこれ、昨日アイツに貰ったヤツだろ」

昨日。
ナツとルーシィ、ハッピーがマグノリア内での依頼を終えた際、依頼主である男性がルーシィを気に入り、髪飾りをプレゼントしたのだ。それが今ナツの手にあるリボン。普段なら男性からの贈り物を受け取らないルーシィが、珍しく二つ返事で快く受け取った。

「…………あんた、そんなことに怒ってたの?」

呆れて聞くと、「別に怒っちゃいねぇ」と唇を尖らせてそっぽを向いた。けれど、横から覗く表情には不機嫌さがなくて。

「いつもなら貰わねーくせに、なんで貰った上に巻いてるんだよ」

ナツが顔を戻さないまま、不貞腐れたように呟く。

ああ、そうか。

ストンとルーシィの中で気持ちが落ち着いたのが分かった。
要は拗ねているのだ。ナツが。
まるで、お気に入りのオモチャに落書きされてしまった子供のように。
知らない男からの贈り物を当たり前に身に付けるルーシィが、自分の知らない一面を垣間見せていると感じて。
人一倍元気で、寂しさに機微なこの少年は、不満を口にすることでしか寂しさを表現できないのかもしれない、と。

ナツは相変わらず口をへの字に結んで、ルーシィの答えを待っている。破天荒なくせにこういう所だけ律義で、鈍感なのだ。

不意に、ルーシィの口許から笑みが零れた。

「ばっかねぇ」

自分の気持ちにこんなに鈍くて不器用なのに、人の変化には敏感に反応する。
そんな彼を、愛しいと自覚してしまって。

「あんたの色だからでしょ」



ちょっきんこ
一度切ってしまったら元には戻らない。
それでも今はそのことが心地良くて。
君の笑顔が、一段と輝いて見えた。





「ところでナツ、ルーシィの前髪についてどう思う?」
「んあ? ルーシィの前髪がどうした……って、なんだそりゃ!?」
「今更気付いたの!? あれだけ人の顔を見ておきながら!?」
「いあ、見てたら真っ先に笑ってたわ……ちょう似合わねぇなそれ、ウケる」
「真顔で言うなーッ!!」
「良かったねルーシィ」
「な、何がよ!」
「似合わないってさ」
「二回も言うな!!」



ぼくとしてはつんつるてんも可愛いと思う。
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