気侭日記

気侭にのんびりと更新中。

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2012-02-29-Wed-21:18

【 小説付き 】 208

▼キミのぬくもり

温もりをください、萩野に。

極寒 なう。

雪が降りましたね。大雪でしたね。
お陰さまで出かける予定をキャンセルする事態に陥ったので一日フリーダムに使えました。
結果オーライ!!でも〆切のブツはあまり終わってなくてもう…もう…。
月頭ってなんでこんなに〆切が重なるんですかね。2週目とかに分散してくれてもいいのに。
書かなきゃいけないのがもはや3種類ある時点で何かが…何かが…(遠い目)
絵は、別、です。間に合わせよう……うおおおおおお(:-D)rz
雪降ったら明日が辛いんですよね。ていうか明日から3月ですね。
ウル―年ばんざい…

絵って描かないとすぐ描き方忘れちゃうものですよね。
久しぶり(いつもそうだけど)にちゃんとパソコンで色塗りしようと思ったら、前にどんな感じで塗ってたか全く思い出せず。
肌と瞳はそんなに昔から変わってないので迷わないのですがね。如何せん、髪。
最大の難所は髪のようです。落書きみたいに気軽に濡れたらいいのになぁ。
いざやろうと思うとなかなかできない。いやっ、次試してみようか!!!いつだよ!!!
そんなこともあってせめて落書きくらいは日課にしないとなと思ってるわけです。
原稿してる時は落書きじゃなくても描くんですけどねーーーないとねーーーーーー
その時hottestな絵ばっかり描くので本当にここテイルズやってるのかレベルですか。やってるんですよ?

追記に小説また置いておきます。
ホント文もね……書かないと忘れるよね……日本語を。

▼ 04. 「ありがとう」を何度でも【バカテス/ムツ愛】













 何回でも、何度でも、それでも足りないくらいだよ。



「はぁ……」
 放課後、Aクラスの一角。
 誰もが下校していった静かな教室な中で、一つの人影が憂鬱に肩を落とした。
 陽入りの時間は日に日に早まり、5時なると1番星が見えるのではないかと思う程暗くなる。Aクラスの大きな窓からはオレンジ色の射光が差し、今が夕方であることを嫌でも分からせた。

 あの時と同じ、夕方。

 まだこの学校の生徒ではなかった、振り分け試験の日。試験後、諸連絡や学園の話を聞いている内に夕方になっていて、文月学園の生徒はほとんどが下校してしまっていた。寒さも緩み春らしい陽気ではあったが、陽が沈み始めるとまだ肌寒く、上着かマフラーのどちらかは必需品。彼女も防寒のために赤いチェック柄のマフラーを巻いて学園に赴いていた。帰りもそれは同じで、室内で巻くのも失礼かと思い室外に出てからマフラーを取り出した。
 そこで悪運を引き寄せた。
 突然の強い風にマフラーが攫われて、近くにあった花壇に落ちてしまった。しかも水を撒いて間もなかったのか土はしけていて、取り上げたそれは湿った土まみれになっていたのだ。

 決して楽しい記憶ではないそれは、普段であれば笑い飛ばしてしまうことでも億劫にのしかかってくる。あの時と違うのは、自分がこの学園の生徒で、試験を受けていたのではなく課題を終わらせてしまおうと一人黙々と作業をしていたら陽が暮れていた、という点だろうか。それでも類似した状景は、必要のない情報の引き出しまで開けてしまう。
「まだ帰ってなかったのね、愛子」
 いよいよ帰ろうと身を起こすと、規則的な音をたててドアが開き、そこには友人が立っていた。
「優子こそまだ帰ってなかったんだね」
「私は愚弟の部活が終わるのを待ってるの。買い物しないといけないから」
 買い物くらい一人でするのに、と優子は唇を尖らせる。恨み辛みは言うもののこの姉弟は仲が良い。一人っ子の愛子にはそれが羨ましくもあった。
「あんたは何してたのよ」
「ボク? 英語の課題終わらせちゃおうと思ってやってた。そしたらこんな時間だよ」
 愛子が言うと、優子もあーあれねと相槌を入れる。そして口角をにんまりと吊り上げた。
「保健体育以外もちゃんと勉強してるのねー」
「するよぅ。ただ、ちょっと他の科目より保健体育が好きで得意なだけだもん、ムッツリーニくんと一緒にしないでっ」
「ホント、愛子と言い土屋くんと言い……一体どうしてその科目だけピンポイントに好きなのよ……」
「え、そんなの」
「あーハイハイ、言わなくても分かるから言わなくて良いわよ。変態さん」
「性に興味があるのは動物として当然だよ? だから皆変態さんだね。優子も変態さん」
「勝手に巻き込まないで頂戴! はぁ、何よ元気ハツラツじゃない……心配して損したわ」
「えっ、ボクってそんな元気ないように見えた?」
 意外な台詞に愛子は目を白黒させて首を傾げる。
 優子が心配するからには、傍目から見て正常ではないと感じるのだろう。先程の気分が沈んでいる所を見られてらしくないと思ってわざわざ声をかけてくれたのだろうか。ただのセンチメンタルブルーなんだと言おうか。いや更にらしくないことこの上ない、普通に課題で詰まったとでも言い訳しようでも優子が相手だと嘘なんて直ぐにバレちゃうし使えないかな。
「これ」
 そんなことを考えていると、突然首元を鷲掴みにされた。予想していなかった行動に、愛子の目が一層丸くなった。
「室内なのにマフラーなんて巻いてるから」
「あ……」
 体調でも悪いのかと思ったのよ、とぶっきらぼうに言い捨てて優子は手を離した。
「差し詰め、帰ろうとして巻いたは良いけどその後でやることが見付かった、とかかしら。あんたマフラーは絶対教室で巻くし」
「お、落として汚すの、ヤだし」
「……そ。まあ賢明な判断じゃない? 寒いのに防寒できないんじゃ話にならないし」
 それよりも、と優子が話題を切り替える。
「それ、愛子らしくない色ね」
「それって……あー、これ? 実はボクもそう思ってるんだよね」
 優子が指差したのは愛子の首にある渋栗色のマフラー。無地のオーソドックスなタイプで、女子高生というより割りと男性受けしそうなデザインである。愛子も可愛いとまではいかずとも、明るい色デザインの方が好きだった。
「自分らしくないと思ってるわりにはよくそれで来るじゃない」
「うん、だって」


 あの日の夕方。


 偶然出逢ったキミが。


 ボクにくれたものだから。


「 似合うでしょ?」
 夕陽に照らされて、柔らかく笑う。とても楽しそうに。
「そうね、似合ってるわよ。不愉快なくらいね」
「ひどーい、素直に褒めてくれたっていいのに」
 愛子の言葉に、優子はもったいぶった表情で口角を吊り上げる。
「そうねぇ……あんたが素直にそれが大好きな人から貰ったんだって言ってくれたら、私も素直に褒めようかしら」
「なっ……なななな何を言っちゃってるのかな!? わ、わけがわからないよ! ほらっ、そろそろ部活終わるんじゃないの! 迎えに行ってあげなよ!」
「あんたホントに嘘つけないわねー。狼狽しちゃって可愛いこと」
「な、なんの話かなっ、分かんないや! ぼ、ぼきゅもかっかか帰ろ! また明日ねっ!」
 愛子は机の上にあったものをカバンに無理矢理詰め込むと、勢いよく立ち上がり早足にその場を離れた。
「あ、そういえばまだFクラスに土屋君がいたわよー…って、聞こえてないわね」
 優子が言うより前に、愛子は脱兎の如く逃げてしまって教室から姿を消していた。
 もう見えなくなった友人の背中に、それでも優子は笑いかけた。
「まあどうせ」
 つまらなそうに、どこか羨ましそうに。
「図らずも出逢っちゃうんでしょうね、あんた達は」



「あっ」
 靴を履き替えて外に出ると、そこには意外な人物が立っていた。
「ムッツリーニ君だ」
「…………工藤愛子」
 愛子が声を掛けると、ムッツリーニこと土屋康太は相手を確認するより前に一歩足を引いて、それから不機嫌に返事をした。
「そんな警戒しなくても」
「…………別に警戒なんてしてない」
「そうかな? まあボクとはいえこの寒空の下じゃスカートめくったりなんてしないから安心してね」
「…………」
「あ、でもコートで防寒してるのに下は案外無防備だったりするからそういうのってこう、触りたくなるよねぇって何で鼻を押さえてクラウチングスタートしようとしてるのかな?」
「…………これから自宅までのタイムを測るためだ」
 そう言いつつ、鼻を押さえている右手の指の間からは血が絶えず流れ続けている。つくづく嘘のつけない男である。そんな姿がまた愛子の笑いを誘う。
「…………からかわれるのは嫌いだ」
 康太はぶすっとして、つかつかと歩を進めた。
 あーあ、折角会えたのに。一緒に帰ろうよくらい言えれば良かった。思い、ふと康太が立っていた場所に目が止まった。

 冬だと言うのに、力強く生きる草花で彩られた花壇。
 隣にはまだ水の入ったジョウロ。
 夕日に照らされて草露がキラキラと輝いていて。

「ーーーッ!」
 こみ上げてくる。
 感情が逆流するようだった。あちこちが強く脈打って、胸がきゅうと締まって、身体中が火照った。まるで夕日色にでも染まってしまうのではないかという錯覚に見舞われて。
 気付けば大声で彼を呼び止めていた。驚いたのか、康太が珍しく目を白黒させてこちらを見ていた。その瞳に、また心臓が跳ねた。自分の鼓動が、こんなにも煩い。
 愛子はこんがらかりそうになる口を必死に落ち着かせて、ようやく伝えたい言葉を声にした。

「あの時はありがとう、土屋君」

 泣きそうになるのを下唇を噛んで懸命に堪える。今泣いてしまったら、自分ではないと思ったから。
「…………何の話か全くわからん」
 先程よりも更に不機嫌に、康太は仏頂面になる。
「…………からかわれるのは嫌いだと言った」
 ひときしり文句を言うと、踵を返して足早に帰路についてしまった。愛子も今度は引き止めたりはしない。その小柄な背中が見えなくなるまで手を振った。満面の笑顔で。
「もう、相変わらず素直じゃないんだから」
 マフラーを解き、今度は口元が隠れるように結び直す。
 心がぽかぽか暖かい。先程までの気分が嘘のようだった。軽快な足取りで階段を降りていく。

「ふふっ、似合わないなぁ」
 赤いチェック柄のマフラーに顔を埋めていた彼のことを思い出し、愛子は人知れず笑みを零した。



「ありがとう」を何度でも
キミに伝えさせて。
ボクが嬉しかったその時の気持ち。



「…………お前、そこで何をしている」
「えっ、あ……」
「…………この学校の生徒じゃない」
「え、と……来年度から転校してくるん、です。今日はテストで……今帰るところで」
「…………マフラー」
「入り口に立ってごめんなさ……え?」
「…………やる」
「ちょ、ちょっと待って! ボク自分のあるから大丈夫だよ! キミだって寒いでしょ!?」
「…………これがあるから良い」
「あっ、ボクのマフラー……ってそれ濡れてるからむしろ寒いと思うよってもういないし!? え、と……お礼すら言えてないんだけど……また会えるかなぁ……」



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転校生うめぇ。
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